日航、中長距離LCC参入 20年にも欧米路線
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LCCとは元来、固定費の小さな小型機で参入障壁の小さな路線から運航し規模を大きくしてきました。しかしそのスタンスで参入できる短距離の路線はすでにレッドオーシャンと化しており、日本では例えば台湾や香港の路線はLCCやレガシーキャリアで過当競争ともいえる状況になっています。
そうするとLCCが次に狙うのは、ビジネスクラス等の上位クラスで高い利ざやが得られる長距離線となってきます。すでにエアアジアXやスクート、ノルウェーエアシャトルといったLCCが787やA330といった中型機を利用して中長距離の路線を運航するようになっており、LCCが一通り浸透した欧州ではレガシーキャリアが中長距離のLCCを設立する動きも相次いでいます(イベリア航空のLEVELや、エールフランスのJoonがあげられます)。
上場廃止前のスカイマークがA380で太平洋をまたいだ路線の運航を目指していましたが、基本的には同じような狙いがJALにはあるものと思われます。
気を付けるべきは固定費の大きい中型機以上を使うようになるためきちんと”売れる”路線を見極めることができるかということと、自社の路線とのカニバリズムが発生しないかどうかということです。
日本人を相手としたLCCであれば、観光路線であるハワイが真っ先に候補となりますが、カニバリズムも多く発生するでしょう。訪日外国人をメインターゲットとした欧州や米国からの路線であれば確かに競合もなくカニバリズムも発生しにくいものと考えられます。元々LCCは短距離が多めだったが、最近は中長距離が増えている印象。
分からないのだが、元々LCCはコストを下げるために機内サービスを削っている。そのなかで長時間飛ぶのは結構厳しいという観点で、中長距離が少なかったのだろうか?(ここらへん調べたことがないので完全な勘)
逆に、それを解消してビジネス的に成立させるという観点では、近距離LCCと比較すればもう少しサービスや座席間隔を広く、一方で価格も上げたり、損益分岐の稼働率とかも変わりそう。
記事では日本からの中長距離路線についての記載がある。それ以外では、例えばScootがシンガポールからアテネまでの直行便を飛ばしていたりもある。「中長距離LCC」×「欧米路線」当初ピンと来ませんでしたが、例えば、ノルウェーエアシャトル(イギリス-シンガポール)、ジェットスター(日本-オーストラリア)、エアアジア(日本-ハワイ)のようなイメージでしょうか。
日本のレガシーキャリア(JAL、ANA)の評判の高さは機内食や客室/地上乗務員のサービスの良さもあったりしますが、LCCという形態にして価格とそれらのサービスを含め、どのような塩梅を訴求していくのか注目です。
消費者としてはオプションが増えるのは有難いです。