「公的年金は潰れる」論は「トンデモ系」 - 年金破綻しないがバラ色給付はない
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年金制度を運営する側からの大本営発表ですね・・・ 給付の価値や損得を考えなければ、そりゃ年金制度は何らかの形で残ります。でもね、年金が保険である以上、自分が払った価値は期待値として取り戻したいと考えるのは人の常。だから年金を受け取る権利は財産権と見做されてきたんです。
問題は、(企業拠出の部分も含めて)自分が払った分に相当する額を将来世代が期待値として捉えられるかどうかにあるんです。将来徴収される分も含めた大きなプールに入った年金原資が各世代にどのように分配されるか考えると、今の相当に高齢な人たちは、自分で払った分に比べて巨額の年金を受け取っています。その分、割を食うのは後の世代で、年金に対する疑義はそこから生じているんじゃないのかな。
この話の流れで行くと、次に出て来るのは、年金は財産権ではなく社会福祉だという考え方になりかねない居心地の悪さを感じてしまう・・・ (・_・;)「自分が払って支えていた分と同じだけ、自分が支えてもらえない」と考えるのは当然であり、「損得勘定ではない」と言われても、誰も納得などしません。
そもそも最初の、日本人1億2千万人、労働人口6千万人だから「肩車状態」っていう数字自体無茶苦茶です。多くの人が思っていることを「否定して考えを改めさせる」論を進めるにしては稚拙すぎ。「年金は保険だ」というところが極めて重要なキーワード。貯蓄や金融商品と考えるから、損得勘定で不平不満が出やすい。
自動車保険や火災保険は掛け捨てで払っているのに、損得でブーブー言わないのは金融商品だとは考えていないからだ。
保険の理念から考えて、人生に成功して食っていくのに充分な蓄えがある人には年金を辞退したもらう。これはコンセンサスが取りやすい現実的な改革の一つだ。