米ゼロックス、CEOと取締役6人が退任 株主提訴巡る和解で
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注目のコメント
Xeroxのリリースは①、取締役会長はIchan EnterpriseのKozza氏となる予定。そして新しくCEOになるJohn Visentin氏は現在はHPEのCEO。
また取締役は現在10人いるが、現CEOのジェイコブソン氏も含めて7人が辞任、3人が残留。リリースを見る限り、既存3人+新規2名(Kozza氏とVisentin氏)の取締役会になるのだと思う。
またXeroxの取締役会は、声明で「富士フイルムにXerox株主が統合によってより多くのメリットが得られるように依頼をした。富士フイルムはまだ提案については変更していない」という言及がある(Xerox approached Fujifilm regarding a potential increase in consideration to be received by Xerox shareholders. As yet, Fujifilm has not made a proposal to enhance the transaction terms)。
結局ディール条件は変えないという選択肢になったらどうなるだろうか?個人的には、今朝②でコメントしたように、両社の関係を考えると執行さえやれれば他社だと出せないシナジーがあるので、富士フイルムは強気に出るべきと思うが…逆に、ここらへんで降りておかないと、結局時間だけを食って何も変わらないというアイカーン氏・ディーソン氏の判断もあったから、今回の和解案に至っていると思う。
にしても今朝②で「経営者を変えてDoneが落としどころ」とコメントしたが、こんなに早く辞任に至るとは思っていなかった…上げた拳という点で徹底的に戦うか、早く降りるか、どちらかしかないので、早いことは悪いことではない。
なお、本件はXeroxとアイカーン氏たちの和解、かつ裁判所承認が今後必要。そして②は富士フイルムの上訴。
関係はしているが、主体は別で、それぞれの主体はそれぞれの株主に対して義務を負っている。
①https://newspicks.com/news/2997801
②https://xerox.bz/2rf3O47言葉は悪いかもしれませんが、敵前逃亡のようです。これが認められれば、ゼロックスはミドルマーケットのサービス市場を攻めること、PCメーカーなどとの提携を検討すること、コストカットをすること、IPをマネタイズすること、そしてフジとの関係を見直し2020年に技術契約を破棄する動きを進めその後独自でアジア展開を始めることが想定されます。フジフィルムHDとゼロックスとの攻防がここから始まると言えるでしょう。
http://carlicahn.com/wp-content/uploads/2018/04/Xerox-Analysis.pdfここは富士に強気に引いてほしい。こんなごたごたした会社を買収するのが本当に大事なのか。
富士以外の候補に買収させて、業績が下向いたあたりでさらに安く買収するのが富士の株主的にはプラスじゃないかと思います。