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数十年後の世の中全体のデザインの話から、ジメチルエーテルという、とある分子の話まで、スケールがものすごく躍動する回でした。

固体イオニクスというフレーズは、実は僕も初めて聞いたので、おじさんと幼稚園児の例えはありがたかった。

サンプル瓶に書いてある番号の話をされてますが、往々にして、これは1人の学生さんがした実験の通し番号なので、この担当の学生さんは少なくも通算で228種類の触媒を作る実験をして、作った触媒の性質を調べたんでしょうね。世間的にはこの数字が多いと思われるのか少ないと思われるのかよくわかりませんが。

ところで、けっこう「化学の研究開発って何やってるか全然分かんない」と言われることが多いです。でも、世の中の「問題解決」をしている人達と基本的にはおんなじことをしていると考えています。
解くべき問題を定めて、こうやったら解けるかな?と、仮説を立てて、検証して、結果をフィードバックして、どんどん問題解決に近づいていく。

触媒化学の場合は、大きくわけて、次の2つの目的でやっていると思います。
①A+B→Pの反応の、「効率」を、あげる。
低温でできるようになる、とかはこれですね。
②Pしかできなかったところを、Qも作れるようになる。「ゴミからDMEが作れます」と言っているのはこれ。

具体的にどうやんの?というと、これは大きく3つで、
①関根先生が固体をヒトに例えたように、分子の性質を理解して化合物の気持ちになって、「ここの構造を変えると?」と仮説を立てる
②触媒の場合は、配合と表面の構造がキモなので、とりあえず、配合と作り方を変えまくって、試しまくる。①の仮説を立てるために、まずはこの②からやることも多いです。
③セレンディピティ。もしくは、神が降りる。これはよく知らん。

研究者個々人の経験と、知識によって、同じ問題を見たときに、微妙に問題の見え方が違って、仮説の立て方も違うので、いろんな研究が出てきます。仮説の立て方が光っていると尖った成果が出るはず。化学屋の皆さんが「は?触媒反応に電圧かけるの?」とコメントされているように、ああいうのは光った仮説ですね。普通の人が思いつかないから。

あとは、そもそも問題の設定の仕方がうまい人もいますね。

皆さんの仕事と、だいたい一緒ですよね。
研究室の風景、懐かしすぎる、、、、笑

まあ、実験系だとだいたいどこもこんな感じでしょう。
この連載について
政治、歴史、遺伝学からAIまで、各学術分野の研究は、ビジネスにも有用な知見を提供する。しかしその最先端では、むしろ「わかっていないこと」の方が多いはずだ。そこで本企画では経営学者・入山章栄氏が、各分野の最先端の研究者と対談。それぞれの学問はいま「どこまで何がわかっていて」「逆に何がわかっていなくて」「ここから何をやろうとしているのか」を議論し、「知のフロンティア」からビジネスパーソンが学ぶべきことをあぶり出していく。