南北会談前夜。目まぐるしく動く北朝鮮問題を整理する

2018/4/26

「戦争直前」から急速な「雪解け」へ

朝鮮半島情勢が、実に奇妙な時期を迎えている。
わずか4カ月前には、いつ戦争が起きてもおかしくない状況だった。昨年12月に行われた米韓空軍による大規模な合同軍事演習は、北朝鮮に対するアメリカの同盟軍による空爆の「リハーサル」とみる向きも多かった。
ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮がアメリカを威嚇すれば、これまで世界が見たことのない「炎と怒り」に直面するだろうと語った。日本の安倍晋三首相は腹をくくり、アメリカの強硬路線を支持した。
今年中にはアメリカの北朝鮮空爆があるのではないか──多くの人が真剣にそうみていた。