【反論】ブロックチェーンは「魔法の杖」ではない
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注目のコメント
森川さんに丁寧にまとめていただき、分かりやすい記事にしていただきました。読んでいただいた皆さんのコメントも参考になります。こうした議論をしっかりと積み重ねていきたいと思います。
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記事に書いていただいたイラストも良いですが、先日のJNSA PKI Day で私が同じテーマで講演したスライドが、JNSAのサイトに掲載されてます。ご関心のある方はこちらでご覧ください。
http://www.jnsa.org/seminar/pki-day/2018/今起こってる、特にNPのコメント欄でも起こってる仮想通貨をめぐる議論を端的に一言でまとめた「みんながギークになれない」は本質な気がします。特に「通貨」というのは、言い方は悪いですがこの世で一番リテラシーが低い人も意識せずに使えるレベルにならないといけないし、そういう人は「非中央集権のメリット」なんて感じることもないのでしょう。「マニアに人気なロックバンドに、取引所を作ったら素人の女の子が寄ってきてアイドルになれるぜ、とそそのかした」という例えもわかり易い
その意味で、利用者に一定のリテラシーが期待される企業間取引で中央集権的ブロックチェーンを活用するというのは理にかなってる気がしますビットコイン登場からCCショックまでの流れで、
1. 元々は純粋なトラストレスの世界
→ 参加者全員が仕組みを理解し、均一に信頼を分散していた
2. 純粋なトラストレスの世界に「取引所」という、トラストの概念が生まれた
→ 純粋なトラストレスには専門の知識が必要だった
3. トラストレスの中のトラストが、実は信頼できなかった
→ CCショックへ
で、今がまさに岐路で、
・日本は、トラストレスの中の「トラスト」の信頼度を上げようとしている
・海外は、純粋なトラストレスの世界を誰でも実現できるようにしている
の2つの道に分かれようとしていると感じます。
どちらの道が正しいのか。
今の日本の流れは現実的な解ですが、個人的には純粋なトラストレスの世界を誰でも簡単に扱えるようにした方が面白い世界が待っているような気がしています。