イールドカーブフラット化、さほど問題でない=米シカゴ連銀総裁
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米国市場で再び注目を集めているイールドカーブの問題をコミュニケーション政策の観点から考えると、FRBによる政策金利の正常化との関係からすれば、長期金利が景気の拡大と利上げに沿った形緩やかに上昇していくことが望ましい訳です。
その一方で、FRB自身が、バランスシート削減を少なくとも最初のステージではできるだけ市場インパクトがでないように運営していることに加えて、財務省も中短期債の発行を比較的厚めに運営しているだけに、市場からみると、当局による長期金利に対する考え方が必ずしも整合的でないようにみえるのも事実だと思います。債券利回り要素(金利・信用・タームプレミアム)のうちタームプレミアムのフラット化が原因なら特に景気とは関係なくとも、マーケットはリセッションの予兆と捉える可能性があるため各連銀総裁の皆さんが先回りしています。直近で2年10年スプレッドが40bp前後にまでなったのが引き金でしょうか?ちなみに前回の逆イールドは2005年12月(8回/年利上げ)、これが遠因でリーマンショックへと突っ込みます。