トランプ米大統領、OPEC批判 人為的に高い原油「容認できず」
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よくトランプ政権は石油産業とズブズブ、というような言われ方をします。確かに石油産業から多額の献金をもらっている人は多いし、国務長官だったティラーソンはエクソンCEOでした、そしてパリ協定を離脱し、石油産業の規制緩和にも熱心です。
しかし、トランプのエネルギー政策パッケージをみると、規制緩和はしても、必ずしも石油産業の利益を優先しているわけではないようで、あくまでエネルギーコストを下げること(つまり雇用と経済)を目標として強調していることがわかります。
米国は石油自給率は約75%なので、原油価格が上がるとマクロ経済にはプラスに働きます。日本の様な輸入国では、基本的に 原油価格上昇は消費にマイナスになりますが、米国S&Pに占めるエネルギー株の割合が高いので、株式にもプラスに働き、それが日経平均にも連動しますし、こうしたコストプッシュインフレはみかけ上物価上昇になるため、金融政策にも影響します。
上がる過ぎると、世界経済の消費にマイナスとなるので、ネガティヴに働くこともあります。過去をみると80ドルから110ドルあたりは世界のマクロ経済にマイナスの領域かなと思います。
現在の水準は、シェールオイル企業にとってはギリギリ成長可能なラインで、ウハウハとまでは言えない水準です。
OPECは建前上は価格操作ではなく、過剰在庫の調整てあって、価格はあくまで市場が決めるという立場をとっています。
その点を踏まえると、トランプのメッセージにおかしな所はないということがわかりますね。OPECの敵である米国産シェールオイルにとって、高いOPEC 原油価格は有難い状況での発言。
石油を使う産業界の意向ですかね? それとも思いつき?海上の船とういのがタンカーだとしたら、そりゃ満タンで運びますよね。
シェールガスでアメリカがだいぶ有利になってきたと思いつつ、まだまだOPECの力が大きいことの表れですね。