LCCのピーチが「SNSを参考に決める旅」を開始、若い女性を狙う
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注目のコメント
数年前に井上社長とお会いした機会に、この構想(旅行プラットフォーム構想)をきっとお持ちなのだろうな、と思われる発言がありました。
中華圏の方にとって、桃は縁起がいいので、ピーチに乗って桃源郷を見に行くツアー(日本人にとっては単なる桃の農園)などもあるようです。
旅行プラットフォーム産業はとても大きくブッキンググループは、時価総額8兆円ぐらいありますし、Cripは3兆円ぐらいあります。
そして、オンラインマーケティングが熾烈を極めて行く中、飛行機というリアルなタッチポイントを持ってカスタマーリーチを掴めるという点で可能性のある構想だと思います。
が、プラットフォームサービスというのは、運営するだけでも大変な人員が必要なのですが、LCCとは顧客に安い航空券を提供するためにバックオフィスの人員を最小化します。なので、巨大な構想を支える人件費どうするのかなーというのは気になりました。切り口としてそんなに新しくはなくて、クックパッドのHoliday( https://haveagood.holiday/ )は5-6年前から同じようなコンセプトで事業を展開しています。
知り合いの起業家も同じ切り口で4年前にサービスをリリースして、1年でクローズしていました。
この切り口がヒットしない理由としては、旅行系のSNSは情報をリッチにしようと思えば思うほどUIが複雑になって投稿者側の作業が多くなるので、投稿につながりにくいという問題がまずあります。
あとはインスタグラマーの投稿と一般人の投稿が同じくらいの影響力を持っているはずがなく、インスタグラマーを起用したキャンペーンを成功体験の拠り所にしているのがちょっと怪しいなと思ってしまいます。知らない一般人の旅行を追体験したいと思うのかという話。
ことりっぷ( https://co-trip.jp/ )は基本写真程度くらいの投稿に抑えていて、それが奏功していてなかなか投稿サイドがアクティブです。
そしてことりっぷブランドが強力なので、投稿内容が緩やかに「ことりっぷっぽい」ものに集約していて、見る側の期待する情報が集まりやすいという傾向にあり、投稿がコンテンツとして実際に活きています。
ブランディングって大事なんだなと改めて思わされたアプリです。いやー、これは上手い。
ピーチは、ホントこういうの上手ですね。
去年、執行役員の森井さんの講演を聞いて感銘を受けましたが、さらに進化が加速してる印象です。
社名や飛行機のデザインの関係で、客層に若い女性が多いというのもポイントなんだと思いますけど。
プロモーション路線から、ユーザーにとっての情報サイト軸に切りつつ、そのコンテンツにユーザーの投稿を組み合わせる、というのは個人的にも理想像です。
やっぱり、うちもこういうのを実現できるようにならないとなぁ。