[メキシコ市 16日 ロイター] - 国際コーヒー機関(ICO)のホセ・セッテ事務局長は13日、米カリフォルニア州の裁判所が州内で販売されるコーヒー商品に発がんリスクを警告するラベルを貼るべきだとする判断を示したことについて、不当な判決だと批判し、こうした動きが広がることに懸念を示した。メキシコ市で開かれたICOの会合に出席の傍らインタビューに応じた。

カリフォルニア州上位裁判所の判事は3月、スターバックス<SBUX.O>などコーヒーを提供する企業はコーヒー豆の焙煎時に生じる化合物(アクリルアミド)の健康に対するリスクが小さいことを証明できていないとする暫定的な判断を示した。最終的な判決が出るのは数週間以上先とみられる。

セッテ事務局長は、人口が多く時流の先駆けとなることが多いカリフォルニア州の裁判所がコーヒーの発がん性について厳しい見方を示したことで、他の市場が警告ラベル表示の義務付けに追随するのではないかと警戒感を表明。「アクリルアミドの含有量はフライドポテトがコーヒーを上回る。警告ラベルが貼られたからといってフライドポテトやコーヒーの消費が止まるとは思わないが、心配だ」と述べた。