【石川善樹×矢野和男】永久の未完成、これ完成である

2018/5/11

ハピネス中心に作り替える

石川 さて、では最後に今後の話もお伺いしたいんですが。
矢野 先ほどもちょっと言ったんですけども、企業にはいわゆる研究開発、テクノロジーを作る部署と、顧客との営業や財務などが別の部署に分かれていて私はテクノロジーだけをやっています、私は営業だけをやっていますとか、そういう分業でうまくいっていたんですね。
石川 いわゆるバリューチェーンの時代ですよね。
矢野 でも、今、日本の閉塞感を打破するためには、もっと新しいことを仕掛けなければいけない。実際、そのチャンスはいっぱいあるわけですよ。
AIだとか、データとか、ロボットだとか、ブロックチェーンだとか。さまざまな要素、技術の芽はある。まだまだ、それがどうやったらビジネスになるかは分からないかもしれないけど、でも恐らく、その先には、ものすごいチャンスがある。
こういう時にイニシアティブを取るのに、今までの、例えば研究所でテクノロジーだけをやって、あとは事業は誰かがやってくださいみたいな、こういうやり方っていうのは、うまくいかないんじゃないのかと思うんです。