この連載について
あの「チキン事件」から4年、マクドナルドが遂に復活した。業績は事件前の水準に回復し、今年は約10年ぶりに新規出店に踏み出す。なぜ復活を遂げたのか。そして、日本の「胃袋」の数が減り続け、人々の嗜好やライフスタイルも大きく変化する今、マクドナルドはさらなる進化を遂げるのか。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
関連する企業
法人向けインターネットマーケティング支援を展開。成果報酬型の比較・資料請求サイトの運営とマーケティングオートメーションツールの開発・提供が両輪。
時価総額
33.9 億円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
世界的ハンバーガーチェーン。直営とFC中心に全国に店舗展開。顧客のニーズに合わせた新商品の拡充を進めるとともに、既存店舗のリニューアルや新規出店にも注力。全国でドライブスルー対応を可能にする方針。
業種
ファストフード
時価総額
9,041 億円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【刺客】ハンバーガー大戦争。「マック一強市場」の生存戦略
187Picks
【丸亀製麺】マック復活に立ち向かう。「外食王に、おれはなる」
410Picks
【食ルポ】因縁の「セブンvsマック」。コスパがいいのはどっちだ
432Picks
【核心】世界が牛肉に向かう「本当の理由」を教えよう
646Picks
【実践】ユニクロ柳井も惚れ込んだ、マクド式「人の育て方」
2493Picks
【真相】採用難でも年7万人を飲み込むマクド、驚異の「採用力」
425Picks
【証言】奇跡のマクドナルド逆転劇。あのとき僕らの歴史は動いた
511Picks
【スライド】ハンバーガーを日本に根付かせた男たちの「マクドナルド経営史」
529Picks
【独占】マクドナルド社長の栄光と挫折。今語る「復活の道のり」
1132Picks
チキン事件から復活。マクドナルド、1億人の“胃袋”を狙う
1138Picks
日本では昨年公開された映画「ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密」を観たというリッツァ氏と共に、映画のシーンを振り返りながら、20世紀のアメリカとマクドナルドの発展史を見ていきます。彼の目からは、「AmazonGO」が最先端のマクドナルド化の4要素を見出したケースというのも、非常に興味深い。
そして、特集「マクドナルド進化論」は本日が最終回です。身近なようで、知らないことの多いマクドナルドについて、私自身も非常に興味深く取材を進めたテーマでした。1週間、おつきあいいただいた読者の皆様、ありがとうございました!
記事とは直接関係ないですが特集のどこかで書こうと思っていたので、最終回という事で書いてみました
ちなみに伝説の起業家、藤田田がレイクロックに出会い日本マクドナルドを創業する際にこだわったのもネーミングというのは知る人ぞ知るトリビアル。
英語に近い音のマクダーナルを主張するクロックに対して日本人は母音を全部しっかり発音するのだと言いマクドナルドだと譲らず今に至ったという話です。おかげで外国でマクドナルドとカタカナ読みしても笑われるだけで通じませんが(笑)
1980年代からずっとマクドナルドを研究しているリッツァ氏によると、「マクドナルド化」の最新の形は「アマゾンGO」だそう。その真意とは。
マクドナルドの創業者はレイ・クロックですが、店名が「クロック」だったら流行らなかっただろうという理由も興味深いです。
今回の特集を通じ、お馴染みのマクドナルドにも知らない顔が沢山あることを知りました。今後、マックを超えるような「帝国」を築く外食チェーンは生まれてくるのか。業界全体の動向にも注目していきます。
チャップリンは1936年に『モダン・タイムズ』で生産と効率が極限まで効率化された社会がいかに人間を不幸にするディストピアであるかを描きました。現在までよくある資本主義社会批判です。1940年に創業したマクドナルドは、生産と消費を効率化しても、チャップリンの予想や社会主義諸国のようには必ずしもならないことを示しました。なぜそれが世界中でできたのか、が問題なのですが、アメリカ諸本主義の象徴となったこと、世界規模のサプライチェーンを確保できたこと(社会主義国にはできなかった牛肉の大量確保)、人々の欲望を刺激し続けたこと、フランチャイズの仕組み、従業員のマニュアル化、等々、いくつも考えられますが、確かに今後も新たな発見がありえそうな問題です。
主人公のレイ・クロックは,「マクドナルド」というアメリカ文化を世界に広めた人物です.この記事にもありますが,映画終盤に彼は言います. “McDonald”という発音が良かったのだと.第2次世界大戦後の1950年代,戦争から帰還した若者はアメリカで新しい文化を築きつつありました.それまでの家族を中心とした,いわゆる古き良きアメリカは終焉を迎え,若者が外へ飛び出して自動車を乗り回し,外食,ジャンクフードを好む時代になったのでした.当時,全米に誕生しつつあったハンバーガーショップもそうした若者がたむろする場所でした. レイ・クロックは,ミルクシェイクを作る機械のセールスマンでした(それまでも多くの事業を行ってきたがどれも中途半端で挫折).ある日,マックとディックのマクドナルド兄弟のハンバーガーショップを訪れたとき衝撃を受けた.他とは違う清潔感と,注文したらすぐに商品が出てくるなど,システマティックな店舗運営.秒単位でハンバーガーの作り方が決められ,注文前からハンバーガーはストックされてそれが次々に出てくる仕組みや,今は当たり前のハンバーガーを紙に包んで食べる方法(ナイフとフォークではなく)も彼らの店舗が始めたのです.
マクドナルド兄弟のショップの秘密を知ったレイ・クロックは,兄弟に頼み込んでフランチャイズを始めた.しかし,アメリカは日本と違う.店舗の数を増やすと,各店舗が言われた通りのことをせず,勝手なことをやり始める.そこで,徹底したマニュアル主義を導入し,店舗と店長選びには多くの時間を割いた. やがて急拡大をする店舗をめぐって,レイ・クロックはマクドナルド兄弟と仲違いをし,マクドナルドを乗っ取ることになります.ここは冷徹なレイ・クロックに共感しないといけない.彼がいなければ,今のように,世界中のマクドナルドで安くて旨いハンバーガーが食べられることはなかったから. ここがポイントです.
DVDで見ましょう.
記事に記載されている「システム」の重要性はとても感じる。ただ、システムだけで売れるかというそうではない。あくまで、値段に対して何に拘っているかという顧客の体験が根本的には優れていたと思う。美味しさとか、早さとか。
そして、その体験を担保するために重要だったのがシステムで、それを一貫して提供するためにはコントロールが重要だった。初期のFC店舗で、それが上手くいかなかったシーンがあった。そして、それはまさにマクドナルド兄弟が拘っていた部分でもあり、そこを徹底しなかったゆえに失敗した(そしてのちにそれを修正していった)という流れが、とても印象に残っている。
マクドナルドという怪物が実践した2つの越境。
①【業界の越境】自動車フォードの「ライン生産」というシステム化を、初めて飲食業で実践した。
②【対象の越境】システム化の概念を、「ライン生産」だけではなく「顧客体験(お店入って、食べて、ゴミ箱ポイして帰るまで)」まで拡張
AmazonGoが同じような成功のカギを持っているとしたら数十年後に世界のあちこちで実店舗としての「AmazonGo」を見ることになるのでしょうか。楽しみです。