ベトナムのICOで6.6億ドルと首謀者7人が消えた――愚か者とその金は…?
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ICOであろうがなんであろうが、ベンチャー投資で何よりも大事なのは人だと思っています。優秀さや熱意といったものも見るんですが、投資家としての自分との相性の確認に最も時間を使います。
騙されないまでも事業が厳しい状況に陥ったときにどういうアクションを取りそうかといったところも含めて。
どんなに付き合いが長くても騙されることもあるんでしょうが、「もしこれで騙されたとしたらしょうがない」と思えるような状況にならないと投資しない方が良いんだろうなと思います。典型的な詐欺コイン。クラウドセールは規制して未上場株の購入と同じルールにするのが良いと思う。一般投資家は取引所にのってからの売買に。
7人組は投資家に対して最初の出資に対して月48%の利益が得られるとし、4ヶ月後には投資元本が回収できると説明していた。また新たな投資家を紹介できた場合、その投資額の8%がコミッションとして与えられると約束した。事後的にみると、なぜこんなのに騙されるのかと思うのはこのICO事件も「かぼちゃ」も同じ。本件の場合、ネズミ講のスキームをICOに取り入れた部分があり興味深い。
たぶん、英語のホワイトペーパーが良く出来ていて、世界から小口資金が大量に集まったのだろう。いくら投資セミナーをやっても、ベトナム国内だけで6.6億ドル集めるのはきついと思う。