漫画の海賊版サイト、問題の深刻さとブロッキングの是非 福井弁護士の考え

コメント

注目のコメント

• 水野 祐

  シティライツ法律事務所 弁護士

  ・2018年04月10日

  「緊急避難」構成でのブロッキングを肯定する福井先生による記事。最後のところで、緊急対応でのブロッキングをしたとしても「海賊版のまん延には恐らく歯止めがかかる程度だろう」と効果は限定的との見方。効果が限定的なのに、緊急対応が必要なのはなぜなのか、わからなかった。
• 中村 伊知哉

  iU（情報経営イノベーション専門職大学） 学長

  ・2018年04月11日

  海賊版サイトのブロッキングに関する福井健策さんの考え。この問題、意見が真っ二つに分かれ、双方に理があります。ただ、守るものが違う。マンガ側は現実の被害、秘密保護側は未来の懸念。その中で、今とるべきアクションは何か、が問いです。
• 山田 涼介

  同志社大学

  ・2018年04月10日

  率直に、今回の政府対応は無責任に過ぎる、と感じます。
  
  ブロッキングの実施にあたり、プロバイダはユーザーのホスト名やIP、アクセス先のurlといった情報を知得、窃用しなくてはなりません。
  これは電波通信事業法(通信の秘密)に抵触する恐れがあるものですが、今回政府は「緊急避難により違法性は阻却される」旨の解釈を示した上で、プロバイダにブロッキングの要請をしています。
  
  しかし行政が運用解釈を示しても、司法判断がそれを追認しない限りにおいて、プロバイダが法的リスクを抱える事実は変わりません。
  
  「政府の対応」といえば聞こえがよいですが、その実は、立法を回避し、そのツケの矢面にプロバイダ立たせる、という構図だと理解しています。