【超入門】これだけは知っておきたい、中東ニュース5つのポイント

2018/4/13
今、中東情勢がふたたび大きく動き出しつつある。
まず、シリア内戦。
最大で50万人が死亡し、実に1200万人もの人がすみかを逃れた泥沼の内戦だ。ロシアの協力もあり、独裁者のアサド大統領側の反政府軍に対する勝利が目前のところで、化学兵器が民間人に使用された。人道的に許されないこの行為に対して、アメリカをはじめ、フランスやイギリスも懲罰的な軍事行動に乗り出す可能性が高まっている。
泥沼化するシリア内戦。アサド政権が空爆した首都ダマスカス郊外東ゴートで逃げまどう市民(写真:Abaca/アフロ)
さらに、イラン核合意見直しの期限が5月に迫っている。
イランの核開発を制限する代わりに国際社会が経済制裁を解除するものだ。しかし、トランプ米大統領はこれを「生ぬるい」と批判。もしこれが破棄されると、中東情勢が一気に不安定化しかねない。