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各界にパラダイムシフトを起こしてきたイノベーターたちは、どのような生い立ち、人生を送ってきたのか? その深部に迫ることで、イノベーションを起こす源泉をたどる。
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「口座管理料の名目で徴収する株などの保護預かり手数料は、業界全体で年間何百億円にもなる莫大かつ安定した収入源でした。
誰も何も言わなければ、業界が永続的に懐に入れられた収入源だったのに、私はあえてこれを否定したのです」
売上や利益を誰からもらうのか、というのはとても大事だと思っています。売買手数料を顧客が明確に意識して払っている場合と、商品価格に混ざっている場合、似ているようで全く違います。この商習慣を作った人は偉いですが、時代とともに顧客の感覚に合わなくなることが多いです。
それをさらに遡ること10年前にここまで徹底的に業界慣行を打ち破っていくというのは、後に振り返って傍目から見ると痛快ですが、当事者として現在進行形で動いていたとしたら、幾度となく生きた心地のしない思いをすることは想像に難くないですね。
一連の証券不祥事、そこからの日本版金融ビッグバンなど時代背景からすると、運が味方したところは大きいですが、その運を掴むためにはやはり他の追随を許さない域まで徹底的に適切と信じる方向に突き進むことが必要不可欠なことと改めて思い知らされました。
費用というと業者側の費用と勘違いされる方もいらっしゃいますが、私の言う費用とは“お客さんにとっての”という意味です。業者利潤もお客さんにとっては費用です。
顧客が儲からなかった場合、一切手数料を取らない会社が出てきています。
自己満足もほどほどにしておかないと、あっという間に追い抜かれます。