なぜコインチェックを買収? マネックス社長「仮想通貨は重要な資産クラスになる」
コメント
注目のコメント
会見のポイントは以下
・営業再開は2か月を目標に目指している、ブランドもサ―ビスも残る。業登録を2か月以内にできると考えている。金融庁の判断もあるが、現状を踏まえると業登録と再開はパッケージではないかと思う
・コインチェックは将来的にIPOを目指す。資本を強化することとそれによって外部牽制もあったほうがよい
・監督機能と執行機能を分離する
・顧客の重複はFXとはあるとは思うが、顧客情報等の照合などはしない。あと、若年層に関してはコインチェックのほうが遥かに囲い込んでいるだろう
・買収金額は特にリスクを織り込んでいるわけではないが、業登録ができるかが最大のポイント。そこの不確実性で売り手と買い手で見方の違いがあるのでアーンアウト(既存株主が、3期分の当期利益の半分からリスクコストを引いたものも得られる)のストラクチャーとなった
・一旦大きく育った資産クラスはそう簡単に消えないと思う(松本さん)
・3年前からコインチェック使ったり、自作PC作ってマイニングしていた(松本さん)
・事故直後にマネックスからできることないかと連絡した。その後3月半ばからコインチェックから話をしたいということで一気に話が進んだ
https://www.youtube.com/watch?v=78FZ9fg3rco
会見含めて気になった点等。
ディールについては、今後3年の利益の半分(と、そこからリスクコスト等を引いたもの)が、既存株主のものとなる(アーンアウト)。
既存株主としては、今後の利益水準次第だが、アップサイドが大きい可能性がある。それ含めると36億円以上のバリュエーションとなり、株主価値としては最大だったのかもしれない。一方でマネックスとしては、上手くいけば既存株主にさらに払い出しは増えるが、利益が出なければ買収に伴うキャッシュアウトは36億円に抑えられる。
破綻処理はしない債務含めての継承という形なので、利用規約の免責条項が効かない場合が一番のリスクだと思う(質問にはなかった)。
あと会見はマネックス松本社長がしっかり制御していた印象。
過去、新たな金融商品が登場してきた中で、その現場にいて、どういう仕組み・規制などが作られてきたか、ど真ん中にいた方の経験はやはり重厚。
買収決定発表直後のPickは下記。
https://newspicks.com/news/2939442マネックス賞賛のコメントばかりだが、なぜ他社がコインチェックのホワイト・ナイトにならなかったかを考えるべきだと思います。安値で買収できるのは、それなりの理由があるからです。