【挑戦者たち】私はバーチャルキャバクラを諦めません

2018/4/8
4月1日の配信で多くの反響を呼んだ、新時代の起業リアリティショー「メイクマネー 起業家グランプリ2018」。戦いを終えた挑戦者たちのインタビューをシリーズでお届けします。
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考え抜いた最初の一言
目の前は、深紅のカーテンに閉ざされている。
心臓を打つ音が、スタジオマイクに拾われるのではないかと思ってしまうほど大きい。
赤一色の視界が真ん中からゆらりと割れ、ギラギラした空間に6つの人影が見えた。
機械音とともにゆっくりと身体が運ばれていくのを感じ、彼女は目を閉じた。
「キャバ嬢。それが私の前職です。」
愛田ももの2分間が始まった。
「メイクマネー」挑戦者は「¥」をあしらった椅子に座って登場する。
ほとんど記憶に残っていない
ーー「メイクマネー」への挑戦はいかがでしたか。
軽い気持ちで応募したのに、かなりハードな経験になりました。
これまで自分のアイデアを人前でプレゼンすることもなかったし、しかも相手はNewsPicksオールスターズ。
ステージに立っていた10分間の記憶はほとんどありません。
他の挑戦者の皆さんのアイデアのレベルも高かったし、「私、間違えて来ちゃったかな?」と思ったくらいです。
愛田もも(あいだ・もも)。キャバクラ嬢として働いた2年間の経験をもとに考案したアイデア「バーチャルキャバクラ」で勝負に挑んだ。
なぜバーチャルなのか
ーー「バーチャルキャバクラ」は今回の挑戦者の中でも異質な存在でした。
キャバクラって非効率なんですよ。
女の子の送迎とか街頭でお客さんを集めるとか人件費が無駄にかかっています。
お酒の飲み過ぎで健康を損なうこともあります。
これらの無駄をテクノロジーで解決できるんじゃないかと思ったんです。
「バーチャルキャバクラ」のイメージ画面
キャバクラのシステムって私が知る限り、20年以上ほとんど変わっていません。
なぜ、この無駄をそのまま受け入れ続けるのか、ずっと不思議に思っていました。
そんな時「メイクマネー」の募集記事を見つけて、だったら私が作っちゃおうと思ったんです。
「メイクマネー」挑戦をふり返って
ーー冒頭の2分間はプレゼンというより、演じているようでした。
まずはNewsPicksオールスターズの度肝を抜いてやろうと考えました。
それにキャバ嬢だった私が、NewsPicksの企画するピッチコンテストに出られるんだという感動を一番に伝えたかったので、第一声はかなり考えましたね。
ーープレゼン後の8分間の質疑では、特に堀江さんと岡島さんが厳しかったですね。
堀江さんにはSHOWROOMや17Liveとの差別化、岡島さんからはバーチャルキャバクラのペルソナの設定が曖昧だと指摘されました。
どちらも事前のシミュレーションで想定していた質問でしたが、うまく返せませんでした。
愛田のプレゼンの甘さを指摘した堀江貴文氏と岡島悦子氏。
「メイクマネー」では、特に後半の8分間の使い方が重要だと思いますね。
審査員からの質問に対する答えに説得力を持たせるために、スライドを準備しておけばよかったと反省しています。
バーチャルキャバクラの改善点
ーー今回の出演で、バーチャルキャバクラの改善点は見つかりましたか。
出演後、すぐに改良に向けて動き出しました。
従来は、生身の男女が画面に顔を出してのコミュニケーションを考えていたのですが、バーチャルキャラクター同士でコミュニケーションする形式に変更することにしました。
ーー表面上はアバター同士のコミュニケーションで、その裏側では、実際の男女が会話を楽しむということ?
そうです。ただし、アバターと聞くと、アニメっぽいデザインをイメージされますが、より人間っぽくリアルなデザインにするつもりです。
5G時代に備えて、3Dでキャラクターを精巧にデザインする技術も取り入れたいです。
審査員を見返したい
ーーリリースはいつ頃になりそうですか。
今、エンジニアやVRの技術者など仲間を集めているところなので、まだ少し先になりそうです。
私は絶対に諦めません。バーチャルキャバクラで日本をアップデートしてみせます。
そして、いつかNewsPicksオールスターズを見返してみせます。
大切なのは「ストーリー」
ーー今後「メイクマネー」に挑戦しようと考えているユーザーにアドバイスをいただけますか。
「メイクマネー」は起業家未満の人たちの心理的ハードルを下げて、日本の起業家の裾野を広げていく起爆剤になると思います。
今回、参加して思うのは、プレゼンするビジネスプランを作り込むことはもちろん大切ですが、それ以上に「ストーリー」をしっかり伝えることが重要だということです。
ビジネスプランと自分を結ぶ「ストーリー」なくして、審査員の心は揺さぶれないと思います。
ーー次回以降、リベンジをお考えですか。
遠慮しておきます(笑)。今回いただいたフィードバックで、私がやるべき方向性が見えたので。
スタジオに「落選者ブース」や「落選者専用のモニタールーム」を作ってくださるなら、そこに伺います。
「メイクマネー」挑戦者へのインタビューは、次回は4月14日(土)を予定しています。
<取材:安岡大輔、デザイン:片山亜弥、写真撮影:鈴木大喜>
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