海賊版サイト:遮断要請へ 政府、著作保護に「緊急避難」
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ブロッキングという手段を使えるようにすることは非常に危険な判断です。私はやるべきではないと思いますが、仮にやるとしても、いま児童ポルノへの対応でしか使えないようになっているのと同様に非常に限定的なものになるよう、その是非や様々な条件について、よく議論を詰める必要があります。
政府が「突然」方針を決めて、事業者に「要請」するというのは進め方が乱暴だと思います。
Twitterでは自民党の小野田紀美参議院議員が「法整備をしなくてはいけないのですが、この件については色々なものが絡んでくるなかで、実現にはかなり時間がかかる事も予想」と述べています。私はまさにこの点を最も懸念します。色々なものをすっ飛ばさず、各方面を説得して可能な限り早く理解を得られるようにしていくのがあるべき姿なのではないでしょうか。
注目のコメント
月曜の知財本部会合で本件の取り運びを座長のぼくに一任されたので、早急かつ慎重に動きます。
問題は急速に深刻化しているが法律の策定には時間を要し、業者のいる国の政府に掛け合っても日本向け措置は取られず、ブロッキング以外に有効な手段が見出せない状況。
児童ポルノと同様の措置を取る必要性と妥当性が論じられているところです。
(追記:念のため申し添えます。本件は「海外」にサーバのある業者をブロックするかどうかの検討です。国内の違法業者はブロックどころか著作権法でしょっぴきます。では海外の(日本人と思われる)業者は憲法で守られるのか。賛成か反対か、というより、ではどうすればよいのか、という問いです。)流石にこれは無理筋ではないでしょうか。
立法で解決すべきもののはずで、緊急避難の要件はもっともっともっと厳格なはず。
海賊版を取り締まるという「正義」を振りかざせば、国民の合意は取れるかもしれませんが、それは立法府で言うべきもの。
早速憲法学の権威である宍戸先生が怒ってくださってるので、そちらのリンクも貼っておきます。
https://www.bengo4.com/internet/n_7683/
(ずっとこの問題は取り上げられて来たわけで、議会は本来こういうのを真剣に議論するべき場所…)