【北欧航空】なぜ我々は、日本への「直行」にこだわるのか

2018/4/5
かつて携帯電話で世界中を席巻した「ノキア」のように、一気にグローバルへと展開するのが、北欧企業の大きな特色だ。
フィンランドからは、ゲーム会社のスーパーセルや、テクノロジーイベント「スラッシュ」が果敢な世界展開を進めており、お隣のスウェーデンだと、イケアやH&Mなどのほか、音楽配信のスポティファイが世界一のサービスとなった。
共通するのが、小国ならではの「一点突破」の世界戦略だ。
それは人々の足となる航空会社でも同様だ。売上高が数兆円を超える巨大企業が幅を利かせるエアラインの世界で、わずか人口500万人強のフィンランドの航空キャリア「フィンエアー(フィンランド航空)」が描く戦略も興味深い。
意外に思われるかもしれないが、フィンエアーは日本とフィンランドをつなぐ直行便を週に31便(共同運行含め38便)も飛ばしており、欧州系エアラインとしては異例の数だ。
世界の巨大企業と戦う中で、彼らはなぜ日本に力を入れるのか。日本を訪れたフィンエアーCEO、ペッカ・ヴァウラモ氏を直撃した。

アジアと欧州の「最短距離」