この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。


業績

この連載の記事一覧

【高宮×江幡】オープンイノベーションを成功に導く3つの秘訣
NewsPicks編集部 53Picks

【高宮×江幡】スタートアップ連携に成功する組織は何が違うのか
NewsPicks編集部 102Picks

【高宮×江幡】「大企業×ベンチャー」の共創に必要なステップ
NewsPicks編集部 110Picks

【木村泰司】印象派がフランスで認められなかった理由
NewsPicks編集部 239Picks

【木村泰司】なぜフランスは美術大国になったのか
NewsPicks編集部 235Picks

【木村泰司】都市経済の発展がもたらした絵画革命とは
NewsPicks編集部 230Picks

【木村泰司】なぜ古代ギリシャの彫像は「裸」だったのか
NewsPicks編集部 357Picks

【木村泰司】美術史が世界のエリートの教養になった理由
NewsPicks編集部 869Picks

【辻一弘】映画を離れ、ファインアートで生きる
NewsPicks編集部 115Picks

【辻一弘】成功への道は、自分が何をしたいか理解すること
NewsPicks編集部 239Picks
日本の新産業育成、再成長のためには、資金の流れの本流たる機関投資家のお金と大企業からのお金を成長産業に呼び込むことが必須だと思う。
そして、その新産業がベンチャーとして大きくなるのか、大企業の新規事業とし大きくなるのか、どの”箱”として成長するかに必要以上に拘っていては、世界的な競争の中で負けてしまうと思う。
その点、大企業は自らの成長のために、KDDIのようにオープンイノベーションを活用して、新たな成長の芽を取り込むことが必要だと思うし、スタートアップにとっても、自”社”ではなく事業が大企業に育まれ大きくなっていくこともうまく活用するのも手だと思う。
「ベンチャーのみなさん、どうKDDIを利用して成長するかを考えてください。KDDIのメリットを考える必要は一切ありません」と、以前髙橋さんは語られていました。
このような思想が根底にあると、ベンチャーとしても、アーリーステージで囲い込まれてしまうのではないかという不安が払拭されます。
もし「他の通信キャリアとは提携しないでくださいね」などと言ってしまったら、来るべきベンチャーも来なくなります。
こんなことはオープンイノベーションの基本のキであるのですが、ここからつまづいている大企業の「オープンイノベーション」プロジェクトのなんと多いことか。
高宮さんが「ごっこ」と対比した正しいオープンイノベーションの話をされていますが、それが「ごっこ」かどうかの重要なメルクマールの一つとして、上記の点を意識されるといいと思います。
「箱」の中に入ってしまうスケールの事業ではなくて、本体も取り込んでしまうくらいのスケールの世界観を作ることをしたいです。オープンイノベーションとベンチャーキャピタルの大きな違いは、ある程度成長したら本体とは競業であったり、既存サービスのAlternativeとなりうるところにあると思う。
大企業との座組については、色々と課題も多いと思いますが、経験した人だけが得られる経験値は大きい。失敗しても、それでもやり続ける粘り強さが必要なのだと思います。