2月完全失業率、2.5%に悪化 有効求人倍率1.58倍に低下
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失業率は前月から0.1ポイント上昇しましたが、市場予想が0.2ポイント上昇でしたから、決して悪い結果ではありません。
というよりも、内容を見るとかなり強いです。
季節調整値で就業者が前月から51万人も増えている一方で、完全失業者は前月から9万人増えてますが、これは非労働力人口が前月から57万人も減っている、すなわち労働参加率が上昇した要因が大きいです。
かつ、非自発的な離職者が減る一方で、自発的な離職者が増加してる点も評価できます。
このため、決して悪い失業者の増加ではありません。
ただ、求人倍率も低下してますし、こうした雇用環境の改善が1月に続いて春節や除雪等による一時的な改善の可能性もあることには注意が必要でしょう。失業率は上がりましたが、先月に大幅低下したため若干反動しただけです。就業者の伸びは続いており(むしろ加速)、雇用環境は引き続き改善傾向にあると判断できます。物価上昇で実質賃金は下がっていますが、雇用者数の増加がそれをカバーしているため、国全体の所得は増えているという構図。消費には追い風です。
正規職員・従業員数3430万人。前年同月比33万人増。
非正規職員・従業員数2120万人。前年同月比115万人増。
完全失業者数166万人。前年同月比22万人減。
非労働力人口4347万人。前年同月比138万人減。
●労働力調査 (基本集計) 平成30年(2018年)2月分(速報)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/201802.pdf
●一般職業紹介状況(平成30年2月分)について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000198912.html