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自衛隊合憲化論は総じて一致した意見だと思われてる節もあるが、合憲化論にはいくつかのベクトルがある。

・外患対処論
・解釈憲法否定論
・ジュネーブ条約適合化論

これ以外にも有象無象と論説があるが、基本的には上記の何れかに属する。そしてその論説の中でも「改憲論」と「護憲論」がある。例えば外患対処論を主軸に論じていても解釈憲法を是とするならば現行条文で対処できるという論法もある。実際そうやって自衛隊は南スーダンに派遣されている。

この問題の本質は、憲法が規定する様々な国家権力への制約が自衛隊の存在を中心に揺らいではいないかという疑義から生まれているものなので、そこの本質を穿つ根本的対処は、(実現可能性は置いておいても)憲法裁判所の設立と判例の遵守によって殆どの問題は解決してしまう可能性を持っている。

僕自身は常に改憲論を唱えてはきたものの、深く考えれば考えるほどに慎重論を唱えたくなるのは時勢の力だけではないと思いたい。