「よく稼ぎ、よく使う」の両輪を学ぶ場へ

2018/3/26
NewsPicksアカデミアはこの4月で1周年を迎えます。今後、どのようにアカデミアを進化させていくか。各サービスの担当メンバーが決意を語ります。
NewsPicksアカデミア運営メンバーの最所(サイショ)です。
私が昨年11月に運営メンバーに入ってから、あっというまに5ヶ月が経とうとしています。
この半年弱を振り返ってみると、自分自身の専門分野でもある小売をテーマにしたイベントシリーズ「新・小売概論」を毎月開催したり、アカデミアチームでアプリやイベント設計、キャンペーンについて議論したりと、私自身が学び成長させていただいたフェーズだったように思います。
先週公開されたストライプインターナショナル・石川康晴さんとのイベントを再構成した記事も、多くの反響をいただき嬉しく思っています。
マーケティングの王道を外す、新しい小売のカタチ
そして、ここからはその学びを生かして、1人でも多くの人に学びのプラットフォームを提供していくフェーズだと思っています。

フリーランスから会社員へ

ということで、このたびNewsPicksアカデミアが1周年を迎え、その役割をアップデートするタイミングにあわせて、私自身の働き方もアップデートすべく、正式にNewsPicksの一員となることに決めました。
つまり、フリーランスから会社員へ、俗にいう「再就職」というかたちになります。
これまで一般的に、フリーランスとして独立したら次は会社をつくり、社員を雇用して会社を伸ばしていくというやり方が一般的だったと思います。
フリーランスから会社員に戻るというと、自分の腕一本で食べていけなかった「負け組」というイメージもいまだにあるようにも感じます。
しかし、私は今回の決断に際して、このままフリーランスとしても働き続けられるけれど、あえて対外的に軸足となる場所を決めることで、より自由な働き方が実現できるのではないかと考えました。
あれもこれもやりたくなって勝手に突き進むような風呂敷を「広げる」タイプの人こそ、完全に自由な環境ではなくある程度軸をもって自由にさせてもらう方が、広げすぎて疲弊することなくより活きるのではないかというのが、1年弱フリーランスをやってみて感じたことでもあります。
この「一度フリーランスを挟む」という転職スタイルは、単に企業から企業へ移籍するよりも大きな飛躍をもたらす可能性を感じたので、そちらについては別途自分のnoteでまとめたいと思います。
また、私の小売という専門分野を考えると、今回経済メディアであるNewsPicksに入社することを意外に感じる方も多いかもしれません。
しかし私は、組む相手を考える上では「今何をやっているか」ではなく「どんな思想で世界を捉え、社会を変えようとしているのか」の方がよっぽど大事だと思っています。
思想の根底さえ同じであれば、それを体現する手法はいくらでもあるからです。
もちろん、私が人生のミッションとしてかかげている「知性ある消費をつくる」はこれまでと変わらず自分の一番やりたいことですし、それをNewsPicksで体現する方法を今、ちょうど模索しているところでもあります。

「消費という教養」を体現

日本のビジネスパーソンはこれまで、よりよい価値をお客様に提供し、より多くの対価をいただくこと、つまりより多くのお金を「集める」ことこそが成長だと言われてきました。
しかし、「論語と算盤」の中には渋沢栄一のこんな言葉が出てきます。
「よく集めて、よく使い、社会を活発にして、経済活動の成長をうながすことを、心ある人はぜひとも心がけて欲しい。
お金の本質を本当に知っている人なら、よく集める一方で、よく使っていくべきなのだ」
よいビジネスマンとは、同時によい消費者でもある。
稼ぐ力とよいことに使う力、そのどちらかが欠けてしまっては、社会を本当の意味で前に進めることはできません。
だからこそ、単に「モノを売る」という機能ではなく、「消費という教養」を体現していけるような仕組みを考えている最中です。
具体的にお披露目できる日はまだ先になりそうですが、大いに期待してお待ちいただければと思います。
必ず、期待を超えるものを作ります。
また、4月以降もアカデミアに関わり続けていくことは変わりませんので、学びのプラットフォームとして今後のアカデミアを飛躍させる一役を担うべく、引き続き精進していきたいと思います。
最後に、敬愛する勝海舟の言葉を引いて、私の決意表明とさせていただきます。
「もしわが守るところが大道であるなら、他の小道は小道として放っておけばよいではないか。智慧の研究は、棺の蓋をするときに終わるのだ」
現在、NewsPicksアカデミアでは新規会員を募集しております。
NewsPicksアカデミアに4月15日までに新規加入いただきますと、抽選で300名様にNewsPicksオリジナルノートをプレゼントいたします。
皆さまにお目にかかれることを、NewsPicksアカデミア運営メンバー一同楽しみにしております。