NewsPicksアカデミア、「学びのコミュニティ」をさらに強化

2018/3/22
NewsPicksアカデミアはこの4月で1周年を迎えます。今後、どのようにアカデミアを進化させていくか。各サービスの担当メンバーが決意を語ります。
NewsPicksアカデミア プロジェクトマネジャーの野村です。
まもなくNewsPicksアカデミアは1年を迎えます。これもひとえに、会員、登壇者、パートナー、アンバサダーのみなさまのおかげです。深く感謝いたします。
2年目を迎えるにあたり、私のミッションは、アカデミアをさらなる「学びのコミュニティ」に進化させることです。今日はその点についてお話しいたします。

「顔の見える場」を作る

昨年10月、私は「コミュニティビジネスの奥義」という特集を担当しました。
当時はアカデミアを立ち上げて半年が経過したころで、順調に規模は拡大していたものの、次のフェーズに向けて新たな手を打とうと試行錯誤していた時期でした。
その中で、コミュニティビジネスを成功させている有識者や企業に取材することで、読者のみなさんも時代の風を掴め、取材者の私自身も学びになる特集が作れるのではないかと考えました。
特集の構成を考える中で、必ず話を聞こうと思っていたのは、コルク代表・佐渡島庸平さんでした。
佐渡島さんは、「編集者の新たな役割」を誰よりも深く考え、『宇宙兄弟』をはじめとするコンテンツのファンコミュニティを立ち上げたり、自身がオーナーとなる「コルクラボ」を運営していたからです。
【佐渡島庸平】熱が持続する場、持続しない場の境界線
取材では数々の話が伺えたのですが、特に印象に残ったのは「コミュニティには、明確な旗印が必要」そして「安全安心を提供すると、メンバーが自ら動き始める」というものでした。
(その議論をさらに発展させたのが、4月のNewsPicks Book『We are lonely but not alone. 現代の孤独とコミュニティ』です。アカデミア会員のみなさんには発売前にお届けします)
私なりにその言葉を、半年間反芻してきました。アカデミアにとって「明確な旗印」そして「安全安心」とはなんだろうか、と。
結果、明確な旗印とは「最先端と普遍の両方の知を学ぶこと」であり、「安全安心」とは、メンバーの顔が見える状態にほかならないという結論に達しました。
後者について補足すると、登壇者の顔はもちろん、他の受講者や運営メンバーの顔が見えれば、その人たちの人間性が感じられるようになる。
相手が生身の人間だと思えば、一定の配慮が働くし、発言内容も建設的になる。すると、安心して何か発言したり、そこにいられる空間が作れるのではないかと考えたのです。
アカデミアは現状、数多くの講義イベントを開催しています。コンテンツのクオリティには手応えをつかんでいるものの、まだまだコミュニティの要素は足りないと思います。
一言で言えば、お互いの顔が見えない。行っても、知らない人が多い。
サービス開始当初、私が理想として思い描いていた空間は、
・そこに行けば新しい出会いがあるというワクワク感があり、
・一方で「誰か知っている人がいる」という安心感がある
・その上で、もちろんコンテンツとしても面白く、深い学びを得られる
というものでした。
だから、少しでもその状況に近づけるため、4月から「アカデミアゼミ」を始めます。あえて人数を絞り、プロフェッサーやゼミ生同士の距離が近く、一つのテーマを体系的に学べる場を作っていきます。
おかげさまで現在、いくつかのゼミはすでに満席になっていますが、興味を持たれた方はぜひページを覗いてもらえると嬉しいです。
また、アカデミアアプリもコミュニティ強化の観点から抜本的に変化させるべく、春に開発に着手する予定です。もう少しすれば具体的な報告ができると思いますので、ご期待ください。

生身の人間の話を聞く意味

「いきなりゼミに入るのはハードルが高い」という方は、まずは講義イベントにお越しください。4月以降、新拠点「NewsPicks Roppongi」で本格的に開催していきます。みなさんをお待ちしています。
NewsPicksで配信される日々の記事を見て、取り上げられた人物に興味を持つこともあると思います。
そのとき、その人が登壇するイベントが開催されていたら、気軽に足を運んでみてください。テキストだけではわからない、その人の人間性、空気感、思いが感じられます。
私の実感としては、相手が生身の人間だと思えば、話の中身がさらに深く頭に入ってきます(余談ですが、だからラジオなどの音声メディアは楽しいのだと思います)。
オンラインメディアに勤務しながら、私がリアルの価値を信じているのは、これまでリアルの繋がりに助けられて仕事をしてきたからです。
イベント直後の登壇者に名刺1枚を持って話しかけにいき、その後、企画に繋がった例は、両手では数え切れません。
また、実はNewsPicksへのジョインも、イベントでの繋がりがもたらしたものでした(この話は長くなるので、詳細は割愛します。会場で直接聞いていただればお話しします)。
なかには仕事が忙しかったり、子育て中だったり、遠隔地に住んでいて、なかなかイベントに来られない方もいると思います。その場合はぜひ、アカデミア動画をご覧ください。
時間と場所を選ばずに、いつでもコンテンツを堪能することができます。そして、画面を通じて、登壇者の人間性を感じることができます。

さまざまな動機があっていい

さて、私は個人的に、良いコミュニティは「懐の深さ」があると考えています。つまり、異なる温度感や加入動機をお持ちの方が、それぞれ満足して所属し、共存できるということです。
アカデミアの場合は、動画を視聴したり、イベントに来たり、書籍を読んだりするだけでも構いません。コンテンツ単体でも十分に面白いものを、自信を持ってお届けします。
一方、やればやるだけ、深い体験ができる奥行きも必要です。それが少人数ゼミであり、もう一つは「アンバサダー」です。
アンバサダーは昨年10月に始まった制度で、運営メンバーと一緒にサービス設計の中身を議論したり、運営したりする役割です。現在30名ほどが参加しており、みなさんアカデミアにとって欠かせない存在です。
この経験をもとに、本業にも変化があり、次の世界へと羽ばたいていった方々もいます。
選考は発生いたしますが、興味のある方はぜひとも最寄りの運営メンバーに声をかけてください。
このように、アカデミアでは「学びのコミュニティ」という要素を大切に、2年目も進化を続けていきます。今後もよろしくお願いいたします。

NewsPicksアカデミア

NewsPicksアカデミアに4月15日までに新規加入いただきますと、抽選で300名様にNewsPicksオリジナルノートをプレゼントいたします。