【DMM亀山】俺が社長をやめたのは「メルカリ」がきっかけだった

2018/4/1
「進太郎、忙しいんだろうな。最近、俺のことをスルーするんだよ」(笑)
DMMホールディングスの亀山敬司会長の言葉からは、メルカリの山田進太郎CEOとの親交の深さが溢れ出ていた。
二人が出会ったのはメルカリがまだ創業する前のこと。IT業界の先輩であるDMMの亀山会長は、山田CEOと定期的に飲みに行っては意見を交わし、フリマアプリ事業の構想段階から話を聞いてきた数少ない一人だ。
メルカリは創業から5年でフリマアプリを世に広め、次なる飛躍のステージを海外や経済圏の拡大に定めている。真横からメルカリの躍進を見てきた亀山会長は、メルカリの急成長をどう見てきたのか。
メルカリについて尋ねると、亀山会長の口から、自身の社長退任にまつわる意外な事実が語られた。特集の最終回では、亀山会長の貴重なインタビューをお届けする。
「山田進太郎」との出会い
──山田さんとは、メルカリを創業する前から面識があったようですね。
俺が初めて進太郎と会ったのは2012年。IVS(ベンチャー経営者のカンファレンス)で、たまたま一緒に大前研一の講演を聞いたのがきっかけだった。
知り合って以降は、IT起業家が集まる六本木の「awabar」でちょこちょこ飲むようになった。進太郎が世界一周旅行から帰ってきた後だったので、「これからどうするの?」って聞いたのを覚えてるな。
ちょうどその時、フリマアプリをやるって言ってたんだけど、俺は正直、ピンとこなかったね。
──ヒットの予感はしなかったと。
「ヤフオクに勝てねぇんじゃないの」ってのが率直な感想だったね。そのまま進太郎に伝えたけど、あいつは「いや、今はスマホ時代だからまた違うんですよ」って。
俺は、強いものを避けるタイプだから、ヤフーに挑むなんて発想はないけど、「ふ〜ん、じゃ、頑張ってね〜」って感じで話は終わったな。
それからしばらく経って、またawabarで会った時は、もうアプリが完成していて、お店にいる女の子に声をかけて「出品してみてよ」って営業してた。
俺もちらっと見せてもらって、とりあえず付き合いでダウンロードしたんだけど、そもそもモノに興味がないから、すぐアプリを消しちゃった(笑)。
メルカリの山田進太郎CEO(写真: Bloomberg/GettyImages)
進太郎、「株くれよ〜」
──結局メルカリは、亀山さんの予想に反して大ヒットしました。
超流行ってるね(笑)。