これからの小説は「チャット×音声」?ストーリーで世界を席巻するプラットフォームの快進撃
コメント
注目のコメント
これは2017年1月に毎日新聞に掲載された高橋源一郎さんの人生相談の回答です。デジタル革命の真の姿は、こういう人材をいち早く発見することなのだと思います。こなNPの記事が言わんとすることも、こういうことかと。
1892年、アメリカに生まれたヘンリー・ダーガーは、少年の頃、唯一の家族だった父と死に別れ、知的障害児の施設を脱走して後、16歳から高齢でクビになる73歳まで病院の清掃員をして過ごしました。友人も家族もなく、小さなアパートの一室と職場と教会を巡るだけの生涯をおくり、絶望的な貧困の中、最後はキリスト教の介護施設に送られて81歳で亡くなります。残された荷物を捨てるため、彼の部屋に入った大家は、そのごみの山の中に、世界最長の小説とそのために描かれた膨大な挿絵を発見しました。誰にも知られることなく、自身のために半世紀以上にわたり作品を描きつづけていたのです。全ては自己流で、貧しさ故に、画材を買う金すらなく、ごみ箱から調達するしかありませんでした。いま、彼は、20世紀最大の美術家のひとりと呼ばれています。
来たれ、21世紀のダーガー。君が世界を変えるのだ。