月額750円でオーディオブック聴き放題——リリースから10年のオトバンクが“サブスクリプション”に舵を切った
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月額750円のオーディオブックの聴き放題のプランを導入して、サービスをリニューアルしました。コンテンツのラインナップは1万点から始めます。
自分が社長を引き継いだのは2012年からですが、当時から「そもそも使うハードルが高すぎて使わない」ということを大きな課題として認識していました。
オトバンクは出版社をはじめとした権利元との強い関係性をベースにしていますので足並みを揃えながら歩んできていますが、ユーザーにとってそんなことはどうでもいいことです。とりあえずいいコンテンツが手軽に楽しめない限りは、使われるものも使われないだろうと。
出来るならば早くやりたいと思っていましたが、スタジオ機能からサービスサイドまで一貫して自社でコントロールしているNetflixに近いモデルでやっているので、コンテンツラインナップ、制作・開発面のリソース拡充、そして端末環境やグローバルプラットフォームの進出などの外部環境をみながら、このタイミングで始めることにしました。
海外との比較で車社会だからというのがよく出ますが、実際電車通勤中心なのは三大都市圏近郊で、それ以外は日本でも車社会であることが多く、そういう意味では移動形態による違いはあまりない、むしろ課題は別のところにあると以前より考えています。
海外と比べると圧倒的にアセット(=コンテンツ)の量が違う。
今年は既に決まっているものもいくつかあるので、早い段階で提携、タイトル面でサイズ感の大きいリリースをしていく予定です。オーディオブックだけじゃなくて、コンテンツの周り全般で割と幅広いです。
私自身がコンテンツを強烈に消費しているので、価値あるコンテンツを作るのには時間も人も投入する必要があることは、よく理解しているつもりです。逆にそうでないものも、仕上がりを見れば、瞬間的に把握できる。NPの有料記事の品質が高いのも、良い人材を引き入れ、自由度をあげて好きにやらせているからこそでしょう。それと同じです。
ユーザーのニーズを満たしていきながら、コンテンツを作っている人たちにとっても良いサービス開発を行ってまいりたいと思います。サブスクの方が新たな出会いが生まれやすくて良い。
また、音声コンテンツは注目している。スマートスピーカーもそうだが、コンテンツ消費時間の奪い合いをあらゆるコンテンツとしているわけだが、音声コンテンツはそこをすり抜けて新たな時間で消費できる。料理しながら、シャワーあびながら、運転しながらなど。個人的にはドライブが多いので、その時間が有力。
Voicyもそうだが、音声コンテンツは引き続きいろいろ注目したいところ