ofoが8.7億ドル調達、アリババなどから 次段階の成長図る
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都市部ではあり溢れているシェア自転車、
歩道を占拠し、
公共財のような物で大切にせず、壊されている、
とんでもない所に置かれているシェア自転車、
などなどを見て、これは金をどんどん投入して、本当に交通道具としてこの形の物では持続的に成長していくか、深く懸念しています。
一方、ほんとうに交通不便で、自転車も普及されていない農村部ではシェア自転車は一台も見られません。
交通道具としてのシェア自転車はあまり未来を持っているとは思いません。
アリババなどは金を余っているのか、ほかに何か考えているのかよくわかりませんが、今のところ巨大な浪費としか思われません。この調達をシェアサイクルという観点で見ると間違えます。
まず、一番マクロな環境で見るべきは、以下です。
・1、モビリティサービスがSaaS化する未来がUberの広がりで見え始め、そのPF争いが激化しているという構図
・2、中国におけるデータとユーザーを巡るテンセントとアリババのエコシステム争い(ペイメント、ユーザーの入り口、物流などを含む)
その次に見るべきは、モビリティPFの競争状況です。
ここでは自動車で勝ったDiDiとmobike、ofoの関係が重要になります。
また、ここに来て配送(Uber eats的なサービス)から参入して来たMeituanがライドシェアに参入して来たのも見逃せません。
そして最後がシェアサイクル内での競争。
今回はこの各プレイヤー/投資家が三階層全てを考慮して動いた結果、
mobikeとの早期の合併ではなく、並存(当面かもしれませんが)を意味する資金調達になりました。
特にアリババが合併を望まなかった可能性が高いと思います。
これにより、今後ofoが本格的にライドシェアに参入する可能性も出てきました。今までは一ヶ月1元で乗り放題という破格の値段で同業他社を蹴散らしてきたofoとモバイクですが、両社とも今月から20元/月に値上げしています。
メンテナンスや乱雑に置かれた自転車の整理など、かなりのコストがかかっており、持続可能性が疑問視されていたので、両社で何らかの談合があったのかもしれません。
私が勤める大学でも、前学期まで全ての門にofoおじさんがいてモバイクの進入やofoの学外乗り出しを禁止していましたが、今学期からいなくなりました。
かなりの資金が投入されていますので、そろそろ回収段階に入ってきたのだと思います。
ちなみに私はモバイク派で、今まで両社とも定期券を買っていたのですが、ofoはやめました。