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【若者と政治】なぜ台湾の若者は政治に熱心なのか

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    台湾は政治においても日本とは別の国です。はじめに中国国民党が巨大な政権党としてありました。国民党は、利権を独占し、多数の大企業を傘下におさめる、選挙制度がある国ではあまり類を見ない巨大な組織です。国民党の存在は、中国本土出身者である少数派のいわゆる外省人と、多数派である台湾出身者の内省人、という区分とも深く関係していました。
    台湾の政治は、国民党支配への反発による武力衝突、1947年の二・二八事件から始まりました。確かに、国民党による支配構造という目に見えるかたちの「奪われた」状況がまず最初に出現しました。日本とは、戦後最初に置かれた状況が異なりました。また、その後の課題も異なりました。

    台湾の政治は、国民党による政治・経済・文化を統制する支配構造を克服するということが最大の課題でした。1999年に民進党による政権交代で、一区切りがつきました。しかし、国民党は巨大組織のままであり、支配構造の克服という課題はまだまだ残りました。
    台湾人が賢明であったのは、支配構造の克服が、国民党と外省人の利権を内省人が奪う、というような、国民内部のカテゴライズと対立を通したパイの奪い合いを目指さなかったことです。ほとんどの途上国は、このような対立に陥ります。
    台湾においては、支配構造の克服は、新しい国づくりという目標によって解決されるべき課題となりました。「台湾独立」という言葉に集約されたこともありましたが、民主主義と人権の確立、自由で公正な経済の確立、社会福祉、外国人労働者の導入と国民の再構成、脱原発などのエネルギー問題、ジェンダー関係の再構築などによる新しい国づくりが目標とされました。そこでは、外省人と内省人の対立も、同じ国民となることで消滅するべき問題であり、実際、消滅していきました。
    これらは中国語による知的蓄積と教育、市民社会の発展がなければできなかったことです。台湾の諸課題はなお深刻ですが、これらの政治的な遺産はこれまでの成果からいっても、広く信頼されています。


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    ジャーナリスト / 大東文化大学教授

    台湾シリーズ2本目は政治です。新しく台頭してきた「時代力量」という若者中心の政党を取り上げていますが、特に知っていただきたいのは、そこに参画している若者たちが自ら問題意識をもって政治の舞台に飛び込んでいくプロセスです。ヒマワリ運動を通して、「社会問題は勝手に誰かが解決する話かと思っていたら、自分でも解決に参画できるとわかったのです」という、記事の中の時代力量の新人候補者の言葉が印象に残っています。ご一読お願いいたします。

    このシリーズ、台湾に学ぶ「7つのなぜ?」、ほかの原稿はこちらからどうぞ。
    https://newspicks.com/user/9530


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    株式会社ロケットスター 取締役 共同創業者

    "まさに『剝奪』なんです。貴重な税金による政府の予算やリソースが、昔からの利益団体や開発業者に流れてしまう。"
    若者の投票率が90%を超えている、というのはよほどひどい状況なのでしょう。その怒りが投票率に現れて議席を獲得するとはまさに民主主義の力ですね。
    国の将来を担うべき自分たちの世代が自ら動くというのはすごいなと思う反面、政治も官僚も真面目にやっている日本だからこそ怒りのようなものは湧いてこず、ゆっくりと茹で上がりつつあります。やはり外圧でしか変われないのでしょうか。


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