[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は14日、堅調な経済成長と緩慢なインフレ上昇ペースを背景に、ECBは緩やかなペースで金融政策の正常化を進めているとの認識を示した。

ビルロワドガロー総裁は当地での会合で「インフレの緩やかな進展と共に経済は力強く拡大し、市場の期待がECB理事会の見解と概ね一致するという歓迎すべき好ましい状況にある」と語った。

ECBは前週開催した理事会で、必要なら債券買い入れ規模を拡大するとの従来の方針を撤回し、量的緩和の解除に向けた手続きを小幅ながら一歩前に進めた。

ビルロワドガロー総裁は「ECBは前週、債券購入プログラムを巡る『緩和バイアス』を撤回することで、緩やかな金融正常化の軌道に乗っていることを確認した」とした。