「貧困による教育格差は幼少期から」日本初のデータでわかった学力・生活習慣格差
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まず、各種データの利用を箕面市が許可したことに注目したいです。このような自治体のデータが利用出来ること自体、これまで非常に限られていました。データフォーマットが他の自治体と統一され共有出来れば、より大規模な調査が出来そうです。
調査は示唆に富む内容。幼少期の生活習慣がその後の学力に影響を及ぼすことは言われてきましたが、それを更に裏付ける調査結果。10歳から差が出てしまうというのは、その頃に通塾を開始する子どもが多いからではないでしょうか。
『学力の経済学』にも書かれていましたが、やはり就学前児童を支援することが最重要課題の一つと考えます。
ご参考まで。
学力と貧困については、お茶の水女子大学の耳塚先生の調査に大きな学びがあります。
http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/kentoukai/k_2/pdf/s4-1.pdfいま放送中の大河ドラマを見ていて思ったのですが,登場人物は皆等しく,貧乏.でも将来,日本のリーダーになる.貧乏と貧困は違うのですね.貧乏は金銭的に貧しい状態を意味し,貧困というのは心理的に貧しい状態を意味する.貧困≠貧困.うむ.昔は貧乏だったけど貧困ではなかった.お金ではないんだ.心理的に有意義な刺激のある機会,経験を与えられるかなんだ.
データで追跡調査をしており、「貧困層は学力が低い」という相関についてはしっかり証明されている内容。ただ、この手の議論はよく見るものの、単純な「お金」の話が原因なのか、という因果について納得できる説明を見たことがありません。
通常「家庭の貧困」をスタート地点として議論していますが、そうなる要因は人によって様々なでしょうが、そもそも親の学力が低いとか、もっと根本的に何かを継続して続ける力が弱い/そういう習慣がない、というのが要因になっていることも少なくないと思っています。そうすると「貧困」は表層的な問題であって、どちらかというと親が持った性質が根本で、従って貧困になっているし、従って子供に遺伝したり勉強するように促さない家庭環境にあるため学力が伸びない、という要素の方が大きいように直感的には感じます。もちろん、金銭的なことが原因で学習を諦めざるを得ない人も中にはいるとは思いますが、それって全体のどのくらいの割合なんだろう、というように感じがするので「無償化」などの施策の効果は大きくないように感じます