タイブレーク制は「次善策」。甲子園は誰のための大会か
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個人的な感覚ですが、10年以上投手をやってた身からすると、1試合の球数が少なかろうが連投はキツかったです。出場校が多く、尚且つ一人の選手に命運が委ねられるようなチームで投げる地方予選の投手は地獄ですよ。
そして、当たり前ですけど投手が捕手に投げる時だけの球数をカウントしてもしょうがないんですよ。ブルペンや試合間の調整、バント処理を含めたフィールディングに至るまでを考慮すると表に見える球数の何倍も投げてるんですよね。
個々の熱量や思い入れもそれぞれですし、その瞬間が本人にとって大事なのも理解できますが、例え腹を括ったとしても、それでも指導者が止めるべきだとボクは思います。アメリカで高校野球やってましたがリーグ戦基本だし、球数制限は凄まじいし、勝ち負けよりも選手ファーストな環境でした。
日本から行って野球をすると“いやあここでピッチャー変えるか”とか色々思うことがありましたが結果的に色んな選手にチャンス増えるし、非常にみんなで考えて楽しんで野球やってました。
サッカーのように高校サッカーとJユースのプリンス、プレミアリーグの導入と期間を長くした一発勝負はありかなあと。それこそabema tvとかあるし、そろそろ甲子園にこだわらずに地方球場を活用して持ち回りで大会するのはどうだろうか。
国体と甲子園をミックスして一つの大会にして、基本はリーグ戦。タイブレーク制導入にかこつけて、いまの高校野球界の問題を話題性にしているだけのメディアが多く、本質を書かなければいけないという想いをずっと持っていました。
『今回の決定は次善策』。
頑なまでに、投球回数、球数制限に消極的だった日本高野連の重要ポストにいる方が、そう仰られたのですから、ぜひ、実現に向けていただきたい。
甲子園出場回数ファースト、○○新聞ファーストから、プレイヤーズファーストの時代が来ることを、ただただ祈っています。
