[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ経済省が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比0.1%低下した。ロイターがまとめた市場予想は0.5%の上昇で、予想外の低下となった。また、連邦統計庁が発表した1月の輸出は0.5%減でこちらも予想外のマイナス。市場予想は0.3%増だった。

輸入も0.5%減。ロイター調査の予想は横ばいだった。

貿易収支(季節調整済み)は213億ユーロ(262億2000万ドル)で変わらず。

アナリストは、今回の指標は構造的な鈍化を示しているわけではなく、主に季節的な要因によるものと指摘している。ドイツでは長期休暇によって冬期の経済活動が鈍ることが一般的とされる。

INGディバのカーステン・ブルゼスキ氏は顧客向けノートで、「年初の弱さはドイツ経済において目新しいことではない。ドイツの経済指標が季節要因や休暇などに過度に反応することは、ここ数年よく見られる現象だ」と述べた。

内訳ではエネルギーセクターが3.3%低下。1月の気候が異常に温暖だったことが要因。建設セクターも2.2%低下した。

キャピタル・エコノミクスのスティーブン・ブラウン氏は「2月の生産は回復が見込まれる。結局は例年以上の寒さがエネルギーの生産を押し上げるだろう」との見方を示した。

*内容を追加しました。

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