東大に入るのは随分簡単になったのに、就職は困難になったという皮肉
コメント
選択しているユーザー
『それがここ最近、「東大生はアタマはいいかもしれないが、採用しても役に立たない」というような声が上がることも少なくない』
東大出身で活躍している人は、もちろんたくさんいらっしゃいますが、この指摘、採用の現場で感じました。
それは、グループディスカッションでの動きかたに現れます。
印象としては、自分が活躍できる場所を、自分で限定してしまっているような傾向です。
初めて会った人たちと意見を交換し、他人の視点の良い所を解釈して、昇華させていくようなバイタリティーとでも言うのでしょうか。
熱力学の法則が教えてくれるように、熱は移動させないと外部に仕事として取り出せないのです。
こういうのを校風と言うのかも知れません。
注目のコメント
大人気なく反論してみます。
当研究室の学生は卒論生でトップ国際会議に投稿・採択決定するなど、年々レベルアップしています。殆どの卒論生が何らかの査読付き国際会議で発表を果たしています。海外で「卒論生にも国際会議論文を書かせているんだ」というと目をまんまるにして驚かれます。
少子化の影響により入学し易くなるという議論がありますが、定員は変動しています(私が入学したときは3600名。いまは3000名程度)。
英語で講義がなされない、といいますが母国語で教育できると理解度は高まるので学部では日本語、大学院では英語など工夫をしている先生も多いです。
日本の大学のランキングが減っているのはインパクトの大きい論文数が減っているなどもありますが
・女性・外国人の教員・学生の数の少なさ
・産業界からの研究費・寄付金の流入の少なさ
なども少なからず影響しています
世界大学ランキングの決まり方
https://www.nippon.com/ja/in-depth/a05102/東大に行く価値は下がっているという話には個人的には共感しますが、この記事の論理展開レベルが低いので残念です。(皆さんいちいちこんな記事にまともに突っ込む暇もないと思うので代わりに突っ込みます)
まず前半の話は無理があります。東大が入りやすくなった根拠として、トップ層の海外大進学を挙げていますが絶対数がまだ少ないので入試難易度にはそこまで影響しないでしょう。東大教員による「学生レベルが下がった」発言も、あくまで時代間の相対感なので、入試難易度とは関係ない。ちなみに、外国人留学生から人気がないのは20年以上前からな上に、国内の東大入学難易度には関係なし。
一方で、後半の学歴と就職が無関係になるという話はそのとおりなのですが、根拠の一つに東大公表の就職率の低さを挙げていますが、これも真に受けてはいけない話。就職率は正確には就職希望者分の就職者をとらないといけないのですが、これはそうなっていない。おそらく法学部の法曹がその他になっているのと、経済と文などのその他が多いのは進路申告がない人たちが原因ではないでしょうか。私も卒業時に報告してないので就職者に含まれずその他になっていたように記憶します。前よりは受験生の母数が減ってるのでその通りなんですけど、世間のイメージは昔からバブってるので、コスパ良いです。大学に入りたいならって話ですが。