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子どもでもいない限り、今の学校の現状がどうなっているのかなかなか実感がわかないと思います。

私たちが思っている以上に学校の現状は変わりつつあって、通信制高校だけでなく、チャレンジスクール、エンカレッジスクールなど、私たち世代にはあまり馴染みのない学校スタイルも増えています。

通信制高校は、これまでの画一的な学校教育では馴染めなかったけど高校には通いたい高校生の大きな受け皿になりつつありますが、年間学費50〜100万円のサポート校を追加で通わない限り、ほとんどが自学自習なため、中退率も公立では4割と高く、また進路未決定者も4割で課題もたくさんあります。
そういったメリットと課題について、お話しさせていただきました。
2004年に株式会社による広域通信制高等学校が認められて,街中のビルにキラキラネームの高等学校が入っているのを多く見かけるようになりました.この広域通信制ですが,従来の狭域通信制が,学校がある都道府県とその近隣のみに住む生徒を対象とする一方,全国的に生徒を募集することができる高校.カリキュラムが社会問題になったことがありますが,教育の自由化の流れの中で,個性的な面白い学校が多いですね.
たとえば,カドカワ株式会社が経営している「N高等学校」.2016年に開校しましたが,ドワンゴが関係しているために,既存の学校法人と違います.本校は沖縄県伊計島にある廃校になった元小学校の校舎を利用しており,年に5日間程度のスクーリングで全国から生徒が集まってきますが,それ以外は普段は家でニコニコ動画風のネット配信で授業を受けることになります.ホームルームはSlack.遠足はドラクエの世界の散策.文化祭はニコニコ超会議.部活動の顧問は一流の有名人.KADOKAWAによる文芸小説創作授業,ドワンゴのエンジニアによるプログラミング授業,大学受験コースなどなど.
生徒は全日制の高校の不登校児が多いのかと思いきやそうでもない.従来の教育の枠を超えた子たちがあえてN高校を選びはじめている.近いうちにこの高校の卒業生と東大で会うことになりそうな予感がします.
「ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命」
http://amzn.to/2zLGHl4
東京都ではサポート校に変わる、学習を中心として悩みや不安なども解消するような施策をしています。育て上げネットでも受けていますが、想定人数より大幅に希望者が多いです。

一方、通信制高校は家庭の経済力にバラつきがあり、サポート校を利用しない場合は比較的経済状況が厳しいことが多い。そうなると、別の場所に通い切るだけの経済面のみならず、家庭のバックアップも脆弱であることが少なくありません。

もうひとつ、通信制は全日制に入った子どもが中退しそうなとき、スライド先という役割を持ってしまっています。通信制が自己責任で最後までやり切るのが難しいということもありますが、もともと中退を考えていた生徒を通信制に転学させることで、その学校は中退者を出していないというインセンティブになる可能性があります。

その意味で、通信制高校は多様でありながら、子どもたちの最後の居場所的な機能を現実的に担っていることもあるため、通信制の枠組みだけではなく、地域社会との連携により包摂性を高めていく必要があります。

通信制に「多様な」ひとがいるかどうかをわかりやすく学ぶ教材として、『中卒労働者から始める高校生活』 http://amzn.to/2FzO98U という漫画があります。

働きながら通う、不登校から通い始める、シングルペアレントやシニアなどさまざまな登場人物がおり、それは現実の通信制高校を知るために大きな参考になります。
通信制に通うお子さんが身近にいないと分からない問題ですよね。
馴染みがあまりないテーマだったので、元記事のインタビューも新鮮でした。

また、サポート校の存在を初めて知りましたが、50万〜100万と高額・・。
そして通信制に通って、進路未決定者は4割と高い。

最近、高校中退した友人が夜間に通いはじめ、「高校生のときはわからなかったけど、今は勉強しようと思う」と話していましたが、最終的には本人の意思が強くないと厳しいですね。

追記:土屋さんのコメント読んでワクワクしました。。!面白そう。。
チームの一員として何かに取り組む機会、資本や労働力の集約とフェアな分配などを学ぶ機会、努力に対して誰かから称賛される成功体験、動植物を飼育する機会など
そもそも学校で学ぶ必要はないとは思いますが、ならば地域にそういう場があるかというと現状はまだ選択肢が少ないか、可視化されておらず必要な人に届いていない。
アクティブシニアの出番のような気がします。
『さまざまな事情を抱える彼らが、画一的なルールのもとで運営される全日制の高校に通うのはハードルが高いことも』。

教育の場の提供は大切です。いろいろな形の機会を作って子供たちへの選択幅を広げることが社会・大人たちが出来ること。
この連載について
プロピッカーが人気番組『STEP ONE』に出演し、気になるニュースやトピックスを専門的な視点で読み解きます。毎週木曜10:10〜OA中。