通信制高校の生徒増、その可能性と課題は?

2018/3/7
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。
7日は、認定NPO法人3keys代表森山 誉恵(もりやま・たかえ)さんが出演。
森山さんは、虐待で保護された子どもたちや、家庭環境により孤立した10代の支援などを行う認定NPO法人 3keys創設者・代表理事としてご活躍中です今日は「高校生19人に1人は『通信制』少子化時代に生徒増のわけは?」(Yahoo!ニュース)を題材に、通信制に通う子どもの現状と課題についてお話頂きました。
POINT 1:
多様な学生の受け皿
少子化が進む中、通信制の学校に通うティーンエイジャーが増加傾向にある。インターネットで受講でき、入試制度も全日制の学校に比べて自由度が高い。登校も年に数回で済む学校もあり、多様化する子どもたちのニーズに合った学びの場が誕生している。
「もともとは、働きながら学びたい勤労学生のための選択肢だった通信制の学校が、最近は多様な学生さんの受け皿となっています。
不登校の期間が長く、全日制の学校に通う自信のない方や、引きこもりがちで通学したくないけれど勉強を続けたい方など、進学の理由も実にさまざま。年齢としては、皆さんの想像以上に10代が多いのではないでしょうか」(森山さん)
「通信制に通うメリットは何でしょう?」(サッシャさん)
「最大のメリットは「自由度の高さ」です。通学頻度も年数回で済むところもあり、登校が苦手でも自分のペースで学びたいことが学べます。
私は3keysの活動をつうじて、困窮する家庭で育った方や虐待で保護された方をサポートしてきました。さまざまな事情を抱える彼らが、画一的なルールのもとで運営される全日制の高校に通うのはハードルが高いことも。そんな彼らにとって、高校卒業資格を取得できる場があるのは大きな救いになっています」(森山さん)
POINT 2:
自由の裏返しは「自己責任」
「では、デメリットは?」(サッシャさん)
「『年数回の通学でいい』ということは、裏を返せば『あとはすべて本人に委ねられる』ということ。
特に長期にわたって不登校だったお子さんや、ご家庭の事情で学習習慣を確立できていない方にとって、誰のサポートも受けずに3年間をやり抜くのは難しいです。中退率も4割と高く、3年生になっても進路が決まらないお子さんも4割にのぼるといわれています」(森山さん)
「また、サポートが必要なお子さん向けに、『サポート校』とよばれる、通信制高校のための塾を併設する学校もあります。そこでの授業を履修するのに、追加の費用がかかることも。それが払えないご家庭は自習で乗り切らねばならず、経済的に厳しいお子さんほど中退しやすい印象です」(森山さん)
POINT 3:
サポートの整備が急務

「通信制を検討中のお子さんや親御さんにメッセージはありますか?」(サッシャさん)
「通信制への進学が前向きな選択肢になるのは素晴らしいことです。その一方で、お子さんの向学心だけで3年間を学び切るのは至難なこと。勉強の継続にはご家族を含めまわりのサポートが必要なのです。
これだけ通信制にニーズがあるのは、いかに今の画一的な教育のあり方がマッチしていないかの表れではないでしょうか。
これを機に、サポートの整備などを頑張らなくてはならないのは、むしろ大人たちであり、社会なのではないかと思います」(森山さん)
今回のニュースをはじめとした森山さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
3月8日は、一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表の関 治之さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】
放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
番組WEBサイトはこちらをご覧ください