【落合陽一】5Gは日本をどう変えるのか?
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注目のコメント
同意です。ワクワクしますね。
ただし一点、2Gの終わりの時代、3G到来前夜の00年代半ばくらいの日本で皆、特にテック界隈の人々が何と言っていたか。
3Gは途轍もない異次元のスピードで世界が一変する、とか、しまいには電波が強過ぎて癌が多発するみたいな都市伝説まで囁かれていました。
その後3Gはもとより4Gまで日本全国ほぼ網羅されましたが、結果確かに途轍もない世界になったとも言える一方、当時言われていた事で実現していない事もあります。さて5Gやいかに。モバイルでの常時接続性と低遅延を活かしたテレプレゼンスが5Gの最大の特徴です。応用してできることが飛躍的に増える一方で、キラーアプリケーションとして自動車と遠隔TV会議を応用した在宅会議/医療/介護など以外に単一のプロダクトではあまり見当たらず、大きなエコシステム形成が必要とされる時代になったとMWCで現地を見てきたIoT News小泉代表がレポートしています。
https://iotnews.jp/archives/87257
また悩ましいのがそのタイミング(オリンピック終了後)からはリーマンショック以上かもしれない経済の落ち込みによって企業は投資しにくくなるかもしれません。
杞憂であれば良いのですが、エコシステム形成は今から着手しておいて丁度よく、そのため今年はその土台となる産業別プラットフォーム構築の話が後をたたないのです。日本の通信品質のこだわりはユーザー、キャリア共にもの凄く高いですよね。日本ではもうめったに3G表示を見ることがなくなりましたし。
記事にある内容は5Gの利用でよく語られていることなのですが、5Gだからできる、を勘違いしてはいけないと思います。
5Gは必要条件であり、十分条件ではない。自動運転も触覚伝送もリモートワークも5Gが全て解決してくれる訳ではない。
低遅延も決して5Gの専売特許なのではなく、3G,4Gもそれぞれ当時の中でのベストの改善は行われており、5Gも同様で(5Gでは保証しているのは大きいですが)、今のベストをサービスレイヤーがどう活かすか、です。
インフラは社会を支える基盤でしかないので、5Gになったらバラ色ではなく、技術・法制度・マインド等のサービスに係る物が非常に大事で、各人が「5Gすげー」なのではなくどう活かすか想像して形にしていくことが大事だと思います。