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【解説】習近平について知っておくべき5つのポイント

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    習近平はちょうど文化大革命の頃に青年期を送りました。父親の習仲勲元副首相の失脚も見たし、自身もいわゆる下放で地方の農村に送られました。多くの高齢の中国人同様文化大革命のトラウマは共有しており、幼馴染である薄一波副首相の息子、薄熙来が文化大革命を思わせるやり方で権力確立を図った時には、容赦なく排除しました。
    もっとも、文化大革命では習仲勲は命までは失わず、習近平んも共産党への信頼を失いませんでした。共産党への入党が認められず鬱々とした日々を送っていましたが、送られた先の農村の人々がこぞって習近平の入党を請願してくれて、ようやく習近平の入党がかないました。彼の人生で最もうれしかった出来事の一つであったろうと思われます。

    中国では、汚職撲滅というのは、他の途上国同様に権力闘争の名目、ということがいえますが、多くの場合、資本主義への反発という性格ももっています。毛沢東が繰り返したように、過去の歴代の王朝でも資本主義の発展を汚職の発生と同一視する発想が根強くあります。無規律な資本主義への生理的といってもいい反発が中国士大夫の根底にあり、資本主義とは士大夫=共産党によって律せられねばならない、という発想が古来からあります。
    習近平が様々なやり方で経済活動への監査の仕組みをつくりあげ、ビッグデータやAIをも駆使して上から統制しようとしているのは、おそらく本気であり、情熱さえもっているでしょう。
    資本主義の台頭とその抑圧は中国の歴史で繰り返されてきたことです。その際、多くの場合海禁政策、つまり海外貿易や海外進出の抑制を伴いました。中国というのはかなり内向きな国で、現在でも、少なくとも指導部内でもグローバルな覇権のための構想や戦略といったものは共有されているようには見えず、海外進出も内政の都合に左右されているように見えます。

    習近平思想なるものは、その学習が各地で進められているものの、内実はよくわかりません。そもそも、習近平は毛沢東のような極度に思想家体質な人物でもないでしょう。しかし、習近平は、文化大革命や大躍進のようなやり方ではないにしても、資本主義の統制に共産党の主なアイデンティティの一つととらえているように見えます。国家主席、党総書記、党中央軍事委員会主席を兼ねるようになったのも、共産党指導下で統制された中国を実現するためでしょう。


  • The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor

    今日から始まる中国の全人代で、習近平による任期制限の撤廃案が了承される見通しです。「まるで皇帝」「終身主席につながる」など、独裁が強まるとの批判が中国の国内外で噴出しています。

    まさに大転換と言える動きですが、印象的なのが日本とアメリカの報道の温度差。今回は日本と比較して、アメリカのメディアの方が危機感を持って報じています。「習近平がロシアのプーチン大統領やトルコのエルドアン大統領らと並ぶ独裁者になる」「米中衝突の現実味が高まった」など、世界の指導的立場にあったアメリカの退潮が進む中、衝撃をもって受け止められています。

    習近平はなぜ独裁を強め、それが何をもたらすか──本日から4日間、特集で探ります。


  • 帝塚山学院大学 教授

    連邦制国家でない限り、一つの中央政府が統治する人数が増えれば増えるほど、一つの中央政府が統治する領土が広ければ広いほど、その政府は強大な権限を持たざるを得ない。どのような人物がトップに就こうとも、その肩書が皇帝であれ首相であれ国王であれ大統領であれ何であれ、そうならざるを得ない。かつてのローマ帝国が、その典型だ。頂点の強大な権限が揺らげば、その大きな国家は分裂することになってしまう。


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