【マンガで身につく多動力】仕事を選ぶ勇気

2018/3/2
NewsPicksは「NewsPicks Book」を発展させ、幻冬舎との新レーベル「NewsPicks Comic」を創刊します。「NewsPicks Comic」は忙しいビジネスパーソンのために、良質なビジネス情報を効率的かつ面白く届けるためのコミックレーベルです。
編集長には『多動力』著者の堀江貴文氏が就任。第一弾作品として、『マンガで身につく 多動力』を発売します。本日は第1章を公開。
プロローグ
【マンガで身につく多動力】自分の時間を取り戻せ
第1章 仕事を選ぶ勇気
1晩10軒以上をハシゴしろ 
堀口 「鈴木、料理人が夢なんだってな。だったら一晩10軒以上ハシゴしろ!」
鈴木 「エエッ、そんなの不可能です!」
堀口 人はいつの間にか固定観念でさまざまなことを決めてしまっている。会議は一回一時間、会食は一日一回、ライブも一日一回、デートは一日一人などだ。
しかし、そんな常識は誰かが勝手に決めただけでそうしなければならない根拠など何もないのだ。人生を濃密に生きていくためには、そんな常識は邪魔でしかない。次から次へとハシゴして、できるだけ短時間でできるだけ多くの経験を身に付けよう。
常識に縛られて平均的な生活をしていると、平均的な仕事しかできなくなる。多くの人がそうだ。だから「一晩10軒以上ハシゴ」式の生き方をすれば、他の人が行けない高みに到達することができるのだ。
「その店のイチオシメニューをパッと食べてサッと撤収する。それを朝、昼、晩とすればいい」
鈴木 「それならできるかも…。夢に向かって進めそうです」
堀口 何かに集中するときや、情報をインプットするときは、とことん詰め込んでやった方が効率がいい。しかし、世の中には、意味のない制限をして何でも平均的にしてしまうのがいいという考えを押し付ける人がいる。
あなたは、自分で自分に制限をかけて平均的な量の仕事をしていないだろうか。
何かを極めたければ、ストッパーを外し、限界を超えて詰め込もう。 料理人になりたければ、料理を食べ尽そう。年間500食も実食すれば、どの店がおいしいか、どの店が繁盛するかといった審美眼は、おのずと養われていく。
他の仕事も同じだ。次々と短時間で濃密にハシゴをすれば、人の何百倍も濃い人生を生きることができるようになる。 
大事な会議でスマホをいじる勇気を持て 
鈴木 「堀口さんて、会議中でもスマホいじってますよね。無礼だって言われないんですか?」
堀口 「オレに言わせりゃ、"他人の時間"を生きてる方がよっぽど自分に対して失礼だ」
時間は2種類ある。1つは、自分の意思で自分がやりたいことをやっている「自分の時間」、もう1つは自分の意思とは関係なく、何かをやらされている「他人の時間」だ。
人生の時間には限りがある。だから「自分の時間」を無条件で譲り渡し、「他人の時間」を無意味に生きることの方が、自分の人生を粗末する無礼な生き方と言えるのではないだろうか。
たとえば会議、自分が参加する必要もない会議がたくさんある。また、くだらない内容や意味のない無駄話、聞く必要のないとんちんかんな主張が会議では多く飛び交っている。そんな隙間時間にスマホを使って情報や株価をチェックしたり、LINEやメールを返信したり、実用性のある「仕事」をして何が悪いのだろうか?
鈴木 「そんなことしたら怒られます。堀口さんは仕事ができるから大目に見られるんです」
堀口 「意味のない古い慣習は変えていかなければ、進歩はないんだ」 「上司が話しているときは、目を見て聞け」「会議中にはスマホをしまえ」など未だに前近代的な慣習が正しいと信じている人たちがいる。
私たちは、それを打ち破っていかなければならない。「会議中にスマホをいじるのはマナー違反ではない」と主張し続け、世の中を正しい方向へ変えていかなければならないのだ。それでクビになるような会社だったら早く辞めた方がいい。
多くのビジネスパーソンは、上司や先輩の目を気にして彼らの怒りを買わないように「他人の時間」を生きている。だが、多動力を発揮するためには、どんなにえらい相手といても、どんなに大切な会議でもスマホをいじる勇気を持たなければならない。 
仕事を選ぶ勇気
堀口 「おいおい、コピーなんかとって何してるんだ? メールで十分だろ」
鈴木 「でも、会議の資料にするんです。無意味でもこれが僕の仕事なんです」
堀口 今、やっている仕事は本当に必要なのか? そして、あなたがやるべき仕事なのか。あなたでないとできない仕事なのか。その仕事はワクワクする仕事なのか。一度、こう自問自答してみるといい。そして「NO」という結論がでたら、その仕事を断る勇気を持たなければならない。
仕事は選ぶものだ。上司の命令だから仕方ない、誰かがやらないとみんなに迷惑がかかるなどと思い込んでやる仕事は、実際は単なる無駄な作業だということが大半だ。 無意味な仕事、割に合わない仕事、生理的に合わない仕事をさせられそうになったら、無視してしまえばいい。それで文句を言われるのなら辞めてしまえばいい。「嫌な仕事は断る」。
やらないことを決めた時、本来進むべき自分の人生を生きることができる。
鈴木 「でもそれじゃあ、明日から食べていかれなくなりますよ」
堀口 「そんなことはない。仕事なんかいくらでもある」
よく学生やフリーターが「ブラックバイト反対!」と主張する報道を目にするが、彼らはどれだけ暇なんだろうかと驚いてしまう。
バイトの条件が気に入らなければサッサと辞めて条件に合うバイトを見つければいいだけの話で、彼らの行動は全く意味不明だ。「このバイトをしなければ食べていけない」「これしか仕事がない」と思い込んでいるようだが、仕事なんかいくらでもある。
みんながブラックバイトを辞めてしまえば、ブラックバイトなど存在しなくなる。嫌々働いている人間がいるからいつまでもなくならないのだ。「嫌なら辞める」、この勇気を持てば、間違いなく新しい人生が動き出す。 
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