就活生ピッカーのリアルな「NewsPicks活用法」

2018/3/3
NewsPicksで活躍する一般ピッカーさんにお話を伺う本連載。今回は少し趣を変えて、就活生ピッカーさん二人をご紹介します。
名古屋の大学で学び、1年間の休学期間を経て東京でやりたいことを見つけた山下 大智さん。地元では得られなかった社会人との接点をNewsPicksで得られたと話す山下さんの、NewsPicks活用法とは。
そしてもう一人は、都内の大学に通う堤 春乃さんです。「NewsPicksは多様な生き方・考え方の図鑑」だと捉える堤さんは、NewsPicksでの気づきを活かして就職活動後も精力的にインターンをしています。その理由も伺いました。
3月28日(水)に東京・恵比寿で、就活生・新社会人ピッカーさんの懇親イベントを開催予定です。まだ何も始めていない方から、働き始めて1〜2年目の方までお集まりいただき、働き方、仕事選びについてざっくばらんに意見交換する予定です。
詳細は本記事の最後をご覧ください。

NPに必読ニュースを保管

——山下さんのNewsPicksとの出会いから聞かせてください。
インターン先の社員さんから「NewsPicksは就活に役立つよ」と勧められ、大学3年生のときに使い始めました。
私にとってNewsPicksは「ニュース記事の保管場所」です。先輩や大人たちがSNS経由で教えてくれる必読のニュース記事をピックして保存し、手が空いたときにまとめ読みしています。
——同級生でNewsPicksを利用している人はいましたか?
私が通っている大学では、NewsPicksの利用者はまだ少ないです。そもそも愛知県って、社会人と学生の接点の少ない地域なんですよね。
休学して上京するまでは、社会人がどうやって情報収集しているのか、知る機会がありませんでした。
働く楽しさやキャリア観をリアルに話してくれる大人との出会いが、東京での大きな収穫のひとつです。
——1年間休学して、東京でインターンされたそうですね。
もともと自分では組織開発に興味があり、この分野の第一人者でもある先生のゼミで学んでいました。
講義形式で学ぶだけでなく、ゼミの運営そのものを任されたり、先生のアシスタントとして企業に同行し、社会人向けの研修をお手伝いしたりすることもあります。
先生のお手伝いをするなかで出会った、東京の企業の方から「長期インターンをやらないか?」とお誘いがありました。そこで1年休学する決心をしたのですが…。
いざ東京に出てみたら、受け入れ予定の部署がなくなることになり、インターンの話が白紙になってしまったのです。
——休学したのに、肝心の受け入れ先がなくなってしまうとはショックですね。
結局、東京では飲食店向けにウェブマーケティング・サービスを提供する会社と、地方学生の東京での就活を支援する団体「地方のミカタ」でインターンしました。
インターンをつうじて、いろんな立場の人と協力しながら、何かを完成させるプロセスが楽しい、ということに気づくことができました。やっぱり東京に出てきてよかったなと(笑)。
春からは、プロモーションの企画立案などを手がける会社で、広告制作などに携わる予定です。
写真中央:山下 大智(やました・だいち)
南山大学文学部で組織開発を学ぶ大学生。1年間の休学中に、地方の学生の就職活動を支援をする「地方のミカタ」のほか、Webメディアの企画制作を手がけるスタートアップでインターンを経験。大学卒業後は東京に移って就職する予定。

身近な先輩とトップランナー

——NewsPicksではどんな記事に注目していますか。
冒頭でお話したとおり、先輩がシェアしてくれる記事も読みますし、NewsPicks編集部の記事も読みます。
話題のスタートアップを取り上げた特集は、読み物として楽しめました。質屋アプリCASHの創業者インタビューや、ZOZOTOWNの服づくりに関するスクープ記事などが印象に残っています。
それから、コメントもよく読みます。とくに就職活動中は、志望企業の「中の人」を片っぱしからフォローして、コメントを読んでいました。
コメントって、投稿者の人柄はもちろん、その人が働いている企業や業界の雰囲気が垣間見える気がするんです。「こんな考え方ができるようになりたいな」と尊敬できる方を発見すると、就活にも気合が入りました(笑)。
——山下さんがフォローしているピッカーさんのリストも充実してますね。
一歩先を行く先輩と、業界のトップランナー。その両方をフォローするように意識しています。
たとえば、高校時代の先輩。それから、就活で知り合って「なんて賢そうな話し方をする人なんだ!」と感心した人も、NewsPicksの利用者だったんです。
彼らをフォローして、毎日どんなニュースに触れて、それをどう読み解き、どんな意見を持っているかを知ることができます。
これから就活をする後輩には、自分が志望する業界のトップランナーのコメントも読むことをお勧めしています。その人たちが思い描く未来を知ることも学びになるからです。

最強の自習ツール

——堤さんは大学で国際法を学んで、外交官や国際公務員をめざしていた時期もあったそうですね。NewsPicksを使い始めたきっかけは?
たまたま参加した就活セミナーで「オススメのアプリ」として紹介されていたからです。プレミアム会員の無料キャンペーンの告知に促されて有料会員に登録しました。
もともとは国際機関で働くのが夢で、学部も法学部、サークルも国際法研究会に所属して、模擬裁判に明け暮れる日々でした。
ところが、仲間と切磋琢磨するうちに、そもそも国際法で扱うグローバルな事案よりも、自分ごととして捉えられる課題に興味が湧くことに気づいてしまって。
そして、1年間のスウェーデン留学から帰国してからは、周囲が就活一色だったのに飲まれて、気づけば自分もセミナーに申し込んだりしていました。
——実際に使ってみてどうでしたか。
「もっと早くNewsPicksを知っていればよかった」と思いました。
それまでは日経電子版に東洋経済オンライン、そして親が定期購読している日経ビジネスが主な情報源でした。いずれもインプットだけで終わってしまうので、何となく読み流していたんです。
——インプットだけではダメですか?
就活生にはそれだけではダメです。
面接にしてもグループディスカッションにしても、「自分の意見」を求められますし、独自のアイデアが出せないと、すぐに埋もれてしまうんです。
NewsPicksがユニークなのは、メディアでもあり、アウトプットの場でもあるところです。自分の意見を整理しながら、ニュースを読み解くことができる。そして業界や業種ごとに、知識と意見のストックを蓄えることができます。
コメント欄をはじめて読んだとき、「こんなに多様な意見があるのか」と衝撃を受けました。多様な生き方、働き方の“図鑑”みたいですよね。
NewsPicksで人気のピッカーさんはきっと、日々のニュースにコメントすることで課題意識が明確になるから、次のインプットがあると即座に自分の意見をまとめられる。そうやってコメント力を磨かれているのだと思います。
記事を読み、皆さんのコメントを読んで「私はどう思うか?」と考えをまとめたり、エントリーシートやケース面接の練習に活かしたりしていました。就活生にとっては、最強の自習ツールだと思います。
就活当時はコメントを投稿するまでは至りませんでしたが、今は少しずつ発信する練習をしています。社会人経験のない私も、自分の意見がまとめられるようになりたい。そのためにもコメントをしよう、と考えるようになりました。
堤 春乃(つつみ・はるの)早稲田大学法学部4年生。学生時代は国際法研究会に所属し、スウェーデンへの1年間の留学を経験。就職活動に勤しみながらグローバルシェイパーが主催する女子大生のキャリア選択支援プログラム「ゼロイチ女子」の立ち上げや、ETICのソーシャルスタートアップ企業家「SUSANOOプロジェクト」のコミュニティ運営などでインターン経験を積む。

ミクロとマクロの視点を得る

——NewsPicksを使い始めたことで、堤さんの就職活動のやり方に変化はありましたか?
考え方の変化は大きかったですね。ミクロとマクロの両方からアプローチすることの大事さに気付かされました。
NewsPicksでたくさん記事を読めば、「業界」や「企業」レベルのマクロな変化をおぼろげながらも掴めてきます。さらに、その業界の方がどんな考えを持っているのか知りたくなったら、コメント欄を熟読する。そうすれば、「人」の単位でも理解を深められます。
「これって、就職活動にも同じことが言えるのでは?」 そう思い至りました。
セミナーなどに参加すれば、その業界や企業が自分に合っているかをマクロな視点で知ることができるかもしれません。
では、ミクロな視点でみるには何をすればいいのか。
そう考えて私は、いくつかの企業から内定をいただいてひと段落した頃から、さまざまなインターンを体験してみたのです。
堤さんがインターンするETICの、社会起業家育成プログラム「SUSANOO」のイベント。
たとえば、女子大生のキャリア選択を支援するプログラム「ゼロイチ女子」の立ち上げをお手伝いしました。また、ETICという団体の社会起業家を育成する「SUSANOO」のインターンや、スタートアップの営業、ITメディアのリサーチャーなども挑戦しました。
いろんな価値観の人に会い、手を動かし、一緒に何かを作り上げる経験ができた。「働く」に近い体験をつうじて、多様な生き方があると実感できたのも大きかったです。
NewsPicksでの“自習”やインターンでの交流を経て、ようやく今は「どこに就職するか」より大事なことがあると思えるようになりました。
自分自身の働き方、生き方について、自分の目線で考える下準備ができたように思います…といいつつも、まだ進路に迷ってはいますが(笑)

私は、どう生きるか

——学生の立場でできることを最大限やって、仕事選びを真剣に考えているのが伝わってきます。頑張った分だけ、納得のいく選択をしてほしいです。
実感としては、働くことを真面目に考えている同期が多いと思います。それは、私たちの世代特有のものかもしれません。
私たちは高校生のときに震災を経験し、安全だと信じていたものにも不安が隠れていることを知りました。ちょうど就活を意識し始めた頃に過労死が社会問題になり、急に「人生100年時代」とか「働き方改革」という言葉が流行りだして、大人たちが戸惑っているのを見ています。
そんななかで私たちの心を揺さぶったのが、漫画版『君たちはどう生きるか』です。 人生の命題を、急に突きつけられた私たちの気持ちにピタッとハマりました(笑)
さまざまな神話が崩れ、誰も正解を知らない。誰もが本質に立ち戻り、これからを考えざるを得ないときに、2018年卒としてどう社会で一歩目を踏み出せばいいのか。
「私は、どう生きるか」そう自分に問いかけながら進んでいきたいです。
【NewsPicks就活祭りもやってます】学割登録で、3つの特典
特典① 初月0円(その後も500円)特典② 落合陽一『日本再興戦略』無料プレゼント特典 ③ 就活イベントに5,000名無料招待

《参加募集》就活生&新社会人ピッカー交流会

3月28日(水)にNewsPicksのオフィスで「就活生&新社会人」ピッカーの交流イベントを開催します。これから就活を始める方から、社会人1・2年目の方までお集まりいただき、意見交換と懇親の場を設けます。
NewsPicksをはじめて日が浅い方、コメントしたことがない方でも歓迎です。
★参加される方は、「自分が人生でやってみたいこと、実現したいことや夢などなんでも100個」書き出して持参してください

【開催日】2018年3月28日(水)19:30〜 (19:15受付開始)
【開催場所】株式会社ニューズピックス オフィス(東京 恵比寿)
 東京都渋谷区恵比寿1-18-14 恵比寿ファーストスクエア10F
【ご参加対象】大学生・社会人1〜2年目のピッカーさま
【開催時間】
(19:15  受付開始)
19:30〜  NewsPicksの活用法のご紹介
19:40〜  ワークショップ「“社会に出る”とはどういうことなのかを考える」
     スペシャル講師:吉田将英さん(電通若者研究部 代表)
21:10〜 懇親会

【定員】30名

【参加費】無料

【講師について】
吉田将英さん(プロジェクトプロデューサー / 電通若者研究部代表)
1985年4月10日生まれ。東京都町田市出身。慶應義塾大学卒業後、ADKを経て2012年電通に入社。モノゴトや人の間の「関係性をより良い形に結びなおす」ことを信念に、プロジェクトのプロデュースおよび企画立案を手掛ける。並行して10~20代の若者を対象にしたプロジェクト「電通若者研究部(電通ワカモン)」の代表として、大学生との協働プロジェクトを数多く手がけ、「新しい感性や価値観」をどのように社会に還流させていけるか、日々模索中。趣味は人間観察と、モノゴトの成り立ちや原理をコネコネ妄想すること。ゆるスポーツYOUTH ディレクター。NIPPON YOUTH STUDIO 共同編集長。著作に『若者離れ』(エムディエヌコーポレーション)、『なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか』(宣伝会議)。 PARC CERTIFIED FIELDWORKER(認定エスノグラファ)。twitter: @masahide_YSD
参加を希望される方は以下のアンケートにお答えください。
【注意事項】
今回は、学生さん・社会人1〜2年目の方のみご参加いただけます。お申込み時にご記入いただいた内容から、対象に当たらないと判断した場合は、ご参加をお断りする場合がございますのであらかじめご了承ください。

※ご応募多数の場合は抽選となります。
※お申込みはお一人につき1回とさせていただきます。
※申込時にご記入いただくアンケートの個人情報については、イベントの主催者である株式会社ニューズピックスが、個人情報取扱い規定にもとづき管理させていただきます。下記の内容を確認し、同意の上ご登録ください。
NewsPicksの個人情報取扱いについて