【田端信太郎】22歳だったら、日銀経由で仮想通貨業界に行く
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注目のコメント
毎年、NP就活特集にケチをつけているので僕には声がかかりませんが、毎年同じことを言わせていただきます。
学生のみなさん。自分の頭で考えましょう。自分の心に聞きましょう。あなたがいかに生きるべきかの答えは、プロピッカーのああだこうだじゃなく、あなたの心の中にあります。
誰かの生き方を真似したって、その人の劣化コピーになるだけですよ。22歳の若者に向けた田端のキャリア論:
これからは、「個人」が主役の時代になっていくと思いますが、名刺代わりの「看板」やトラックレコードもない個人が、生身でむき出しの市場にさらされても買いたたかれるだけだと思うからです。
将来的に、大企業の「しがらみ」をぶっ壊して、ディスラプトする側に回る上でも、その必然性や内在的な論理を知っておくことはムダではありません。私は23歳で日銀に入り、金融庁を経て、現在Fintech・仮想通貨業界にいます(笑)
私のことを書いていただいたのかと思うような田端さんの記事は、純粋に面白く一気に読ませて頂きました。
ただ、就活をされている方に気をつけて頂きたいのは、箔をつけるだけで日銀や役所に入り、数年で転職した人が、その後成功するかどうかは一概には言えないという点です。
むしろ、「折角日銀に入ったのに数年で辞めるような中途半端な人」と取られるリスクもあると思います。
田端さんの記事が純粋に面白いのは、田端さんがNTTデータやリクルート出身だからではなく、田端さんが色々なことの本質を真剣に考えながらその時その時を真剣に戦い、そうした経験を何度も重ねてきたからなのだと思います。
やはりその人が信用され、大きなプロジェクトを任せてもらえるかどうかは中身です。
私が知っている「日銀を経由」して成功している方は、むしろ、ある程度時間をかけてしっかりと日銀のキャリアを積み重ね、組織や国家に貢献した自信と、その経験から得た問題意識を持って転身した方が多いように思います。
「業務経験は、金では買えない」とはその通りで、日銀は日本で唯一の中央銀行であり、そこでしか体験できない業務経験があります。
日銀を目指そうという方は、そこでしか体験できない業務経験を存分に味わい尽くしてほしいものです。そのためには、私が過ごした23年でもまだ足りないくらいでした。
公的な仕事を選ぶ新卒生には、自分の人生をかけてしっかりとその「刺激的な」業務経験を味わい尽くすつもりで仕事を始めてもらいたいと思います。