特集ワイド:中学生にも分かる「ブロックチェーン」の仕組み インターネット以来の大発明? - 毎日新聞
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JBAの掲げているブロックチェーンの定義は、2部構成になっています。
「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装」
「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」
私も、この定義を定義する議論には加わっていて、3カ月くらい、ああでもない、こうでもない、途中ちゃぶ台がえししながらの、すったもんだした上で、このような定義に落ち着いた経緯があるのですが、
専門家が集まってもこの手の議論が平行線になりやすいのです。その背景には「パブリック以外はブロックチェーンと認めない」とする人が、それなりにいる(声が大きい)ためじゃないかな?と思っています。
端的に言って、個人的に不満の残る定義ですが、百歩譲って納得はしています(苦笑)
2部構成のうちの、第1段はパブリックブロックチェーンが持つ特性について述べられており、これは、プライベートブロックチェーンでは必須の特性ではありません。
逆に、2段目はどのブロックチェーンにも当てはまる特性ではないかと思いますが、これだけでは、ビットコインの発明を称えることができないので、第1段目が頭についているわけです。
そんな定義なんて、どうでもいいじゃないか?と思う方々も多いかもしれませんが、定義なくしては、法律や運用を明確に定めることはできないので、どんなに紛糾したとしても、これは最初にやらなければならないことなのです。
ここを、わかっていない議論参加者(特に技術者などのなかには、自分には関係ない、興味がないと思った方)も居たので「無責任な態度だ」「法律がこの定義の上に定まった後になってから『俺には関係ない』とは言えないんだぞ!」と、一喝した場面もありました。
そこでは、一般の理解のしやすさより、正確である事が求められるので、一般人の理解を置いてけぼりにせざるを得ない部分はどうしても出てしまうんですよね。
わかりやすい説明をする。というのと、正確に議論をする土台をつくるというのは、全然違うスキルが求められるんです。「仮想通貨の安全性をどこまで担保できる仕組みになっているのか。仮想通貨交換業者「コインチェック」から約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題では、同社のずさんな管理体制が既に明らかになっているが、流出後、匿名性の高い「ダーク(闇)ウェブ」と呼ばれるサイトで一部が転売されたことが分かっている。ブロックチェーンによって取引を公開し、参加者全体が監視することで、信頼を確保するのではなかったのか。」
ブロックチェーンは取引データに関して信頼を確保しているのである。ダークウェブで転売されようと、技術的な問題はない。この文脈からは、倫理的な問題と技術的な問題をいっしょくたにして、読者を惑わしているように思える。
また、冒頭の画像からも反仮想通貨派だろうと予測できる。