この連載について
サッカー日本代表歴を誇り、2016年からスペインリーグ2部のヒムナスティックでプレーし、2018年に柏レイソルに移籍したDF鈴木大輔。日本と欧州のさまざまな相違点、最先端の戦術論など、ピッチ内外について綴る。
この連載の記事一覧
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そしてこういう方にスポットを当てれるニュースピックスも素晴らしい。
勉強して、与えられた問いを解く能力はもちろん必要だが、それ以上に大切なことは自ら問いを立てる力。
それが「考える力」を育む。
私は勉強という言葉より、学問という言葉が好きだ。
後者には主体性がある。
「考える」、「考え続ける」ことが出来る人は常に「学問」している。学ぶことを問い続けている。
その結果として主張が生まれる。
海外の人が自己主張が強いというよりも、彼らは考えるのが得意なのだ。
どんな状況においても「学問」して、「考え続ける」人には「主張」が伴う。
それが健全な人だ。
思考の違い、まさに外国人監督と日本人選手との間でおきるギャップと同じ。
指示されたことから発展しない、とは昔から言われてきた日本人選手の弱点。
まあ、一般社会と一緒なんですよね。
ある程度の裁量を与えてみて、状況に合わせた判断ができる社員が評価されるわけです。
それがわからないと、一生上司の文句を言うだけで進歩しないのです。
私も小学生のころ「何のためにこの勉強をやるんですか?」と先生に聞くと、「黙ってやりなさい」とよく怒られました。言われたことをしっかりやる人が褒められるんですよね。
今会社を経営していて、“言われたことをやれる人”も一定必要ですが、やはり“やることを自分で考えられる人”が沢山いるほうが成長スピードが上がると強く感じます。
とはいえこの気づきをされている鈴木選手は、自らを厳しい環境に置きかなり考え抜かれているのでは?と勝手ながら思いました。
環境を変える事でそれに気付くというのも、よく分かる気がしました。
自分に自信を持ち、意見を述べる、主張を言い張ることが勝ち抜くには不可欠なんだと思います。もちろん文化の違いはありますが、個の時代となっている現代ではこの考え方が重要かと。
なぜ、日本人がスペインで活躍できないのだろうかーー。
今もこの大きな疑問が解けない。