ガートナー、世界スマートフォン販売台数の減少を初めて報告
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注目のコメント
iPhoneが世に出て10年。さすがに普及カーブのS字曲線で限界収益がマイナスになる成熟期に入りましたね。既にスマートフォンはコモディティと化しており、今後は顧客セグメンテーションを明確に行った上で、高い収益性を維持しつつ、それぞれのセグメントでシェアを高める戦略に端末メーカーは向かうべきでしょう。
しかし、おそらく多くのメーカーは、限界収益が上がり続けていた過去に引きずられて、獲得コストをよりかけて価格競争に陥り、結果的に、さらにマーケットでのプレイヤー淘汰が進むでしょう。あらゆるプロダクトにおいて、過去に何度も繰り返されてきた歴史です。
さて、ここまで普及していながら、依然としてその普及に見合ったマーケティング活動やサービス提供が出来ているB2C企業は極めて少ない。それは、普及のスピード自体が早かったこともあるが、スマートフォンで実現される世界と、既存の大企業が過去数十年に渡って築いて来たエコシステムが相容れないと言うこともある。
一方で、モバイル端末としてのスマートフォンは今後も持続的イノベーションで少しずつ進化しながら、インターネットやブロックチェーン技術によるサービス享受のためのデバイスはVUI(Voice User Interface)や画像認識など、人間による入力のための労力を極力省いたデバイス市場が新たに興って来るであろう。モノのインターネットも今後さらに進むであろう。
私がソフトバンクでiPhone4を売っていた頃に、「iPhone7の頃には、スマホ市場もサチって来るんじゃないの?」なんて言っていたけど、遅かれ早かれ来るはずだった未来が今来たと言うこと。次の手立てに既に動いている者から、次の勝者が生まれる。先日こちらにもコメントした通り、中国のサチュレーションが主因です。
中国のスマホ市場、初の前年割れ 17年は4%減少
https://newspicks.com/news/2782778?ref=user_143212
中国7億人、インド3億人とスマホ人口が中間層に完全に行きわたり、世界のスマホ人口は20億人と言われます。
しかしあと7‐8年で、新たに20億人のスマホ人口が現出すると言われており、それは今後誕生する「新・中間層」へのスマホ浸透であり、即ちそれはアジアとアフリカにおいておきます。
ただし、iPhone誕生から10年が過ぎ、「新デバイスシフト」もテック界隈でこのところ議論が付きません。
スマートウォッチやグラスなどウェラブルが一時期もてはやされたがどうやらスマホ補完であって代替では少なくとも当面はないようで、その誕生にはVR/AR技術の進展やバッテリー技術の進化等が必要であり、もうしばらくかかりそうです。ついに増加傾向から減少に転じてきましたね。
まだ普及していない途上国などのポテンシャルはありますが、スマホメーカーも増えたことでコモディティ化は避けられません。パソコンなどと同じように一部のメーカーを除いて血で血を洗う価格競争になる可能性が高い。
道としては
①スマートフォンの次のステージとなる新デバイスを生み出す
②低価格戦略で誰にも負けない低コスト構造を作る
③スマートフォンの中で新たな革新機を生み出す
この3つくらいですね。
回線も新たに5Gが今後三年で実現する見通しもあるので、新たなデバイスとしてインテルやGoogleが狙うメガネ型も控えていますし、デバイス戦争は今後さらに激化していくでしょう。
面白い。