ブロックチェーンは最高の財産か、それとも最悪の驚異なのか
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重くて運ぶのが大変な硬貨(他にも石貨、貝貨、穀物や塩や胡椒や馬も奴隷も交換手段として使われてきた)に代わり、中国北宋代の1023年、手形から発展した「交子」が、世界初の紙幣として登場し、価値交換手段のイノベーションが起きた。
軍事資金の調達手段としてや、利便性の高さから乱発が発生し、やがて価値が暴落して「交子」の歴史は1107年に終わる。
今はこの状況に似ている。
ブロックチェーン技術とは、紙幣中心の世界で言えば、いわば高精度な家庭用プリンタが発明されたみたいなもので、誰でも独自のお金もどきを印刷できるようになったことで、有象無象のお金が大量発生している状況と言える。
この様な状況では、一攫千金を狙って手を突っ込む人が増えてしまうが、一方で殆どの人は慎重になる。
一発逆転を求める博打打ちはほっておいて、多くの人々が究極に求めているのは、安価で利便性の高い交換手段である。
その意味で、ブロックチェーンは近未来の交換手段技術として使われていく可能性を秘めてはいるが、次のイノベーションはその発行権を国民国家政府orそれに代わるもの?が独占するためのスキームだろう。
現在の法定通貨は、発行権を法的に国民国家の政府が限定し、偽造には重い罪が科せられるという形で、警察力と軍事力で価値を担保している。
今後は、暗号通貨としての特性の本質を法定化した上で、リアルマネートレードを事実上国が認定した機関以外に禁止する方向に行くのではないか。AIと同じで財産にも脅威にもなり得ますよね。技術なんてどれもみんな同じ笑
自動車なんて輸送技術っていう財産でもあるし、人類最悪の殺人兵器でもあるし。こういう議論はいつもある。ポイント2つ
・コンピュータ処理能力の貸し出し(「パス」というプロダクト)
「たとえば、ある企業が自社のウェブサイトが全世界でどのような成果をあげているのか、アプリケーションの読み込みにどのくらいの時間がかかるのか、一日の特定の時間帯に発生するネットワークの乱れはどの程度なのかといったことについて洞察を深めたいと思っているとしよう。
パスのユーザーは、自分のコンピューター上にバックグラウンドで作動する「Path Mining Nodes」をインストールすることによって、パスと同社がサービスを提供するクライアントにこうした洞察を提供し、その見返りにトークンを得ることになる。」
・誰でもアクセス可能な分散型スーパーコンピュータ(「ゴーレム」というプロダクト)
「ゴーレムは「PCからデータセンターにいたるまでの、ユーザーが利用するさまざまなマシンパワーの結合体で構成されている」。ゴーレムの場合、そこから得られるのは計算能力のシェアリングエコノミーで、その集合体を部分の総和よりもはるかに強力なものにしている。」