Apple、バッテリー用コバルトの直接調達を交渉中? 電気自動車需要を背景に──Bloomberg
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コバルトの直接調達契約の期間が5年という点に注目。
コバルトはリチウムイオン電池の正極材に使われていますが、5年後はリチウム硫黄や全固体電池に置き換わっていくまさにその頃。
今年から村田製作所やTDKが民生用として酸化物系全固体の量産化を始める予定で、2020年代半ば以降はコバルト不要のバッテリーが登場する見込みです。
だからといって今後安くなるチウムイオン電池を使わない手は無いので、Appleや自動車メーカーが自ら調達せずに、リチウム硫黄や全固体電池といった技術オプションを行使出来るように5年で区切っているものと思われます。
同様に全固体の量産化を開始したと言われるSakti3のバッテリーを使うFiskerとAppleは関係があるようなので全固体電池の調達にも目処を付けている可能性も考えられます。気になる報道。Appleは、部品調達先に設備を自社で保有し貸し付ける形を取ることなどもあり、バリューチェーンの囲い込み(付加価値増とリスク回避)に余念がない。
自動車と電子機器だと、使うバッテリーの量は圧倒的に違う。自動車においては素材を鉱山レベルでまで抑えることが一層重要になってきている印象。ただ行き過ぎると、2000年代半ばの鉄周りのバブルのようにもなるかも(あの頃も高炉メーカーの買収や、鉄鉱石・原料炭の確保まで議論に結構上がっていた気がする)。
コバルトや素材の重要性は、先日のNP編集部の下記電池特集と併せて読んでいただきたい!
https://newspicks.com/news/2810306
https://newspicks.com/news/2810308
https://newspicks.com/news/2810320
英語原文、下記で梅本さんがコメントを下さっているので併せてご参照いただきたい(有難う御座います!)
https://newspicks.com/news/2840150リチウムイオン電池に使われるコバルトは、自動車では独フォルクスワーゲンが昨年9月に直接入札を実施しましたが、市場価格よりもかなり低い金額だったため反発を招き、入札は不調に終わっていますね。
先週の電池ウォーズ特集では、繰り返しコバルトの話が出てきました。ご参照ください。
【新】トヨタの答え。「電池」で負ければ、僕らは滅ぶ
https://newspicks.com/news/2810306