仮想通貨とブロックチェーン、そしてICOの狂乱に思うこと:伊藤穰一
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筆者は暗号通貨やその元にある技術へのビジョン自体には明るい展望を持たれているわけで、日本のメディアや経済学者などの識者によくある、投機だから、詐欺だから、etcというネガティブなだけの論調では決してない。
新しい社会実験にどんなに素晴らしいビジョンがあっても、人間社会では往々にして利益追求の主体や犯罪的な人間が出てくるのは世の常で、「思ったのとは違った」というのはあまりにナイーブな論調だと思います。中長期的には市場メカニズムによってそういう不埒なものは淘汰されていくはずで、今はまだその過渡期という事でしょう。規制だって最初から何でもがんじがらめにしたら技術も拡がらないでしょう。
既存の金融機関など既得権側の人達がネガティブな論調を張るのは経済合理性があるので分かるのですが、本来大きなメリットを潜在的に受けうるユーザー側の人達まで暗号通貨にむやみにネガティブに捉えるのは何なんだろうと思いますね。
注目のコメント
これ永久保存版ですね
伊藤さんはビットコインの盛り上がり関係なくずっとブロックチェーンを扱ってますし、俯瞰的なご意見とても参考になるとても冷静な分析でほぼ同意。機能としての仮想通貨は中長期的に普及するだろうが、現在はバブルだし、ICOも健全でないものが多く混ざってるとの指摘。
一点、なるほどと思ったのは、仮想通貨の価値を既存通貨などの現物資産に紐付ければ、投機目的の投資家を排除できるのでは?というシンプルな提案。もともと仮想通貨の本質的な価値として「人によって価値が変わるものを現物資産と別の物差しで流通可能」「安全性高く取引コストが少なく流通可能」という大きな2つがあるとすれば、前者を捨てれば後者の価値が活用可能、ということと理解しました