子宮頸がんワクチンのメディア報道、安易な「両論併記」はやめよ
NewsPicks編集部
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ワクチンも薬も、メリットがデメリットを上回った場合に行います。
ワクチンとはエビデンスのはっきりしている、医師が使える打ち手の中で最も効果的な手段です。子宮頸がんワクチンはほぼ確実に、子宮頸ガンを減らします。
まずはこの「強力なメリット」がある中で、極々少数の副反応(とされているもの)のリスクの真偽を議論している状況です。もちろん水俣病などの公害が見付かった初期のように、その時代の検査では当初原因が分からず、「症状のみが根拠」という場合もあり得なくはないと思います。
しかしそういう議論をしている間に年間約3000人が子宮頸がんが原因で亡くなっているという機会損失も冷静に分析すべきでしょう。
もちろん「症状のみが根拠」のものをさらに深く調べることも重要ですが、現時点で「どっちがマシか?」で考えた場合、やはり子宮頸がんワクチンは早急に再開すべきかと思います。先日、某局のディレクターと話をしていたが、デメリットやマイナス面は、やはり関心が高まりやすいという。また、あくまで一部の関係者だけでしょうが、ディレクター自身がその分野を熟知するのは多大な時間がかかることから、伝えた時にリスクが小さそうな展開や意図せず偏向してしまうとか。何事にもリスクとリターンがあるのは当然なのですが、そういう伝え方だと視聴者が逃げるからシンプルにするために、片側しか伝えない場合もあるとか。。
それをうまく伝えるのが、メディアの仕事だとおもうので、この記事のタイトルの付け方や、中身はもちろん、課題意識の設定は非常に勉強になりました。