現金大国ドイツに変化の兆し、カード利用が徐々に拡大
この記事は有料会員限定の記事となります
無料トライアルに申し込む
コメント
注目のコメント
本記事によると、ドイツ人の現金決済比率は50%。
実は日本も49%(2016年)でドイツと非常に似た状況です。
ドイツは3年前に比べて5%低下しているとの報告ですが、日本も5年前対比で5%低下。
ドイツが日本よりキャッシュレス化が進んだというより、同様のトレンドと見た方がいいようです。隣国なのでよく行きますが、ドイツは現金主義かつ保守的なので、Uberは使えませんし、タクシーでクレジットカードも使えず不便な経験があります(日本との共通性もややありです)。現金主義であれば、手数料や決済ラグの少ないデビットカードの方がまだクレジットよりも親和性が高いので、普及可能性があると思います。
ドイツでもオンラインバンキングが最近は人気と聞きますし、ベルリンのフィンテック盛り上がりもあるので、変化し始めたら意外に早いかもしれません。ブレグジットに伴う金融機能のロンドン→フランクフルト、シフトもありますし、金融におけるドイツの話題は事欠きません。
また、当地で驚きなのは、クレジットカードを使用しようとすると、オンライン決済、自動券売機等で利用者側に手数料がかかること、そして日本やアメリカのようにカードの利用金額に応じてポイントやステータスが付くことは基本、聞きません。そもそもインフラが乏しかった中国やインドのキャッシュレス化を礼賛するよりも、より成熟化していて日本に近いドイツでこのような動きが出ていることは注目です。やはり「捨てるもの」が大きい国ほど移行に苦労するはずですゆえ。